煉獄さんはむつかしい

11話 ページ12

やってまいりました！！


浅草っ！ﾊﾟﾝﾊﾟﾝｯ




今日の私は凄く可愛い！……はず。


海老茶色の袴、薄桃色の下地に桜の模様を散りばめた着物。

編み上げブーツを履いて、頭には大きなリボン!!黒髪もいつもよりサラサラにしてきました！




紅も引いてなかなかいいんじゃない？




家出る前にお父さんが、
「Aもとうとう結婚してしまうのか…………うっ！」

とか言ってた。変なの←






杏寿郎にも今日弘さんと会うことを簡単に伝えた。

「…………達者でな！！」

って言われましたよ。

…なんで？果たし合いにでも行くのか私は。









「ねえそこのお姉さん」



『…はい？私？(誰だお前)』



「そうそう！…よく見たらほんとに可愛いらしね。お茶しない？」

『しない(即答)』







ふふ。声かけられちゃった。
可愛いって！自信持っていいよね。






待ち合わせの甘味処に向かうと、そこにはもう弘さんが立っていた。



弘さんてこの人か！！



いっつも同じ甘味処で会うって言われても、顔まではわからなかった。



ちょっと見覚えがあるような、ないような。
…でもお母さんの言うとおり


まあ……顔はいい…！





まあ杏寿郎のほうが100億倍かっこいいけど。






……………いや、比べるなんて失礼だよね！ダメだ。


ぶんぶん頭を振っていると弘さんが私に声をかけてきた。





「Aさん、ですよね？」


『あっはい。Aです。(変なとこ見られた)』



「…すごく綺麗だ。僕は松岡弘です。今日はよろしくお願いします。」



そう言って弘さんはふっ、と微笑んだ。


『こちらこそよろしくお願いします。』




あなた！松岡さんっていうのね！



ぺこりと頭を下げ合う。






…普通に男前じゃない？




弘さん、結婚できててもおかしくないと思うな……なんで23まで？



頭の中で考えていると、突如弘さんがこう言った。


「では！相撲を見にゆきましょう!!!!!!」









…ん……相撲？



『相撲………ですか？』



「はい！相撲です！せっかくの逢引、楽しみましょうね！」








……別にいいけどね！

フルーツパーラーで美味しいもの食べながら談笑とかだと思ってたよ！





まあ相撲観戦もうん。いいんじゃない？


でもこれって見合い兼ねてるやつじゃん。

相撲観戦でいいの？話できないけど。







歩いて相撲の会場？に向かった。


半分くらい弘さんの相撲の話で終わったけど。









……相撲好きなんだな！

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