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40.『無関心』だけがない ページ44

「派手にやられたな......お嬢が死ななくて良かった」
組員のひとりがクラピカの横でそう言った。

ソファに寝るAを手当していく組員達。
包帯を巻いていくと、あっという間に全身が包帯まみれになった。

「クラピカ...この組にいる医者じゃ無理だ」
ガタイのいい組員がクラピカに話す。
「1人私の友がいる。医療に長けた念能力者だ。
連絡をとってみよう」

クラピカは携帯を取り出すと、その部屋を後にした。
廊下に出て、電話をかける。

「たのむ...レオリオ......!!」

願いながら電話をかけるクラピカ。

「あんたに会うの...いつぶりだろうね。

鎖野郎」

クラピカは蜘蛛独特の呼び名に、そちらを向いた。
携帯を耳からはなす。
さっきまで耳に当てていた携帯からは、電話にでたレオリオの声が聞こえていた。

幻影旅団の団員、青い髪を束ねた女性だった。

クラピカは、携帯をもう一度耳に当てる。
「すまないレオリオ...かけ直す」

パタリと携帯を持つ手をおろす。


「何故貴様がここにいる?


蜘蛛!!!」

ため息をつく。
「うちの団長からの命令だよ。

頼まれたんだ。『Aを治せ』ってね」


その女の言葉をクラピカは繰り返す。
「クロロが?......Aを...?」

「あんたさぁ、なんにもわかってないんだね。

ま、いいけど。



で?どこ、その子」


クラピカは自分の頭を自分の手のひらで、ガン!と打つと、応えた。

「こっちだ」



部屋に入ると、いまだソファに横たわるA。

「ちっ......あのバカ......本気で闘ったね」
クラピカの横にいる彼女はそう一言言うと、Aの前に立った。

「悪いけど、見せたくないからここから出てってくれる?

あんたも」

そう言う彼女に、組員が食いかかる。
「ふざけるな!お嬢とお前を二人にしろと!?」
しかし、クラピカは彼の前にスッと手で阻止した。

「やめろ...この状況では意味がない...


分かった」


クラピカと組員みなが廊下へ出る。



それを彼女は見送った。
そして、ボロボロのAをみる。
「はぁ...全く......。

団長も諦めが悪いったらないよ。


結局、未練たらたらじゃないか」

かぐやです。→←39.『無関心』だけがない



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アヤミ(プロフ) - かぐやさん» 嬉しいとか、逆に嬉しい!!!これからも面白い物語を楽しみに待ってます!! (2016年8月11日 8時) (レス) id: dcc37d5cfe (このIDを非表示/違反報告)
かぐや(プロフ) - アヤミさん» いやはーや、詰んでたから本当に嬉しいです!!!!!!!!やっぱりクラピカはイケメンであってほしい!!!! (2016年8月11日 5時) (レス) id: 7761bad027 (このIDを非表示/違反報告)
アヤミ(プロフ) - 今回の更新最高でしたぁああ!!!!!かぐや様は、やっぱり神ですね!!!…またTwitterの方でもよろしくお願いしますね!(`・ω・´)(@ayami_hosiremo←こいつです…笑) (2016年8月10日 23時) (レス) id: dcc37d5cfe (このIDを非表示/違反報告)
赤鎖(プロフ) - かぐやさん» ありがとうございます!!断られたらどうしようかと…! これから、よろしくお願いします!! (2016年7月19日 20時) (レス) id: 6942f71cd3 (このIDを非表示/違反報告)
かぐや(プロフ) - 赤鎖さん» 友達申請意味がわかりました!!!!申請送らせていただきました! (2016年7月19日 16時) (レス) id: 7761bad027 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:山田家具店 | 作成日時:2016年6月24日 4時

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