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34.『無関心』だけがない ページ38

「ありがとう
クラピカ」

Aはクラピカから受け取った資料を封筒から出して、テラスで眺めていた。

座るAの横に立つクラピカ。

クラピカは下を向く。
「ねぇ、クラピカ?」

Aがクラピカの顔をのぞき込む。
クラピカはゆっくり顔をあげた。


「クロロとのタイマンを希望する男だ。
かなり強い。

それと、その緋の目の情報を交換だという。


クロロを紹介してほしいと...
機会を作ってほしいと言ってる」


クラピカが言葉を全て口にする前に、Aは真っ白の何も書かれていない紙をテーブルに置いた。話す。

「クロロとはもう会えないから、

私とタイマンね。

私に勝ったら、機会を作ってあげる」


「な......何を言っている!?
ヒソカはかなりの手練だ!!そんな事しなくても、クロロを紹介すればいいだろう?」
クラピカは身振り手振りでAにそう力説する。


「それはだめ。
クロロを売る事はできないよ」


「......やつを...庇うのか?」
クラピカは、ふとテーブルに投げられた真っ白の資料をみて、把握した。
そして、見たことがある、茶色の封筒。


「約束は?クラピカ」

「...本気か?」
Aはその椅子から立ち上がる。
クラピカを見上げた。
「大丈夫、私も強いから

私が勝ったら、当然クロロから引いてもらうから。


そうやって、連絡しといてよ」





Aの部屋を出たクラピカは、自分の部屋に行く。
ベッドの縁に腰掛けた。
携帯を取り出す。

「クロロとの機会をつくろう。
だが、条件がある。

明日、23時に落ち合おう。
場所はお前に任せる......」

携帯を切った。
クラピカはその携帯をカーペットに、ぼとりと落とす。
「私は......何をしている?

もっと早く気付くべきだった......」
頭を抱えた。

真っ白い情報資料。
それは、Aの手元に行くことを想定していたのだった。
そして、Aの部屋で見たことのある、茶色の大きな封筒。


「どうして私は...あの場で封筒を確認しなかった...?



私はバカだ...」

35.『無関係』だけがない→←33.『無関心』だけがない



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アヤミ(プロフ) - かぐやさん» 嬉しいとか、逆に嬉しい!!!これからも面白い物語を楽しみに待ってます!! (2016年8月11日 8時) (レス) id: dcc37d5cfe (このIDを非表示/違反報告)
かぐや(プロフ) - アヤミさん» いやはーや、詰んでたから本当に嬉しいです!!!!!!!!やっぱりクラピカはイケメンであってほしい!!!! (2016年8月11日 5時) (レス) id: 7761bad027 (このIDを非表示/違反報告)
アヤミ(プロフ) - 今回の更新最高でしたぁああ!!!!!かぐや様は、やっぱり神ですね!!!…またTwitterの方でもよろしくお願いしますね!(`・ω・´)(@ayami_hosiremo←こいつです…笑) (2016年8月10日 23時) (レス) id: dcc37d5cfe (このIDを非表示/違反報告)
赤鎖(プロフ) - かぐやさん» ありがとうございます!!断られたらどうしようかと…! これから、よろしくお願いします!! (2016年7月19日 20時) (レス) id: 6942f71cd3 (このIDを非表示/違反報告)
かぐや(プロフ) - 赤鎖さん» 友達申請意味がわかりました!!!!申請送らせていただきました! (2016年7月19日 16時) (レス) id: 7761bad027 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:山田家具店 | 作成日時:2016年6月24日 4時

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