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月が照らす彼の背中。
一人ぼっちの背中。
やがて時間が過ぎ去り、空が白み、朝日が差し込み、新しい夜明けが始まります。
新しい日の出とともに、舜太はお爺さんとお婆さんの骸を川の側の綺麗な花畑の下に埋めました。
そして、大きな白い箱から、彼はあるものを取り出しました。
誰にも見つからないように、家の裏手の堀の中に隠していた白い箱。
これは、舜太が入っていた赤い箱と一緒に流れてきたあの白い箱でした。
中には、一口の刀。
今でも錆びることなく妖しく輝く刀身に自分の眼を映し出し、舜太はその刀を腰に携えました。
何故この刀が自分と一緒に流れていたのか。
昔お爺さんに話を聞いてから、舜太はその理由が分かりませんでした。
けれど、その意味が、今ようやくわかった気がしたのです。

舜太「鬼共……。俺が……俺が必ず……この手でお前らを皆殺しにしてやる……!!」

これは、鬼を殺すために用意されていたものなのだと。
そして、自分を本当の息子同然に育ててくれたお爺さんとお婆さんの(とむら)いの為、その瞳に復讐の炎をともし、舜太は鬼への復讐を誓い、今、旅立ちます。


 

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作者名:milkssss | 作成日時:2020年7月12日 18時

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