巻き込みたくない ページ45
貴方
｢ゲホッ…ゴホッ｣
苦しくて目がさめた
起きてるのは私だけ
貴方
｢ゲホッゴホッゴホッ…ゴホッっ……うっ…｣
手には真っ赤な血
ウイルスも回ってるしいつも以上に苦しかった
この体もいつまで持つんだろ…
翼
｢A…………？｣
後ろを振り返ると兄貴がいた
翼
｢おま…え……それ…｣
見られた…………………
見られた見られた見られた見られた見られた
1番見られたくない人に血を吐いてると所見られた
なにか………なんか考えたないと行けないのに、
頭が真っ白で何も考えられない
翼
｢お前がさっき棗と同じような咳してて
見たら血………吐いてて…
お前……もしかして…………、棗と同じ命を削るタイプ………か、？｣
泣きそうな、震えた声
貴方
｢ちっ…違う………これはウイルス、だから。
薬、飲めば大丈夫だから…｣
私がそう言うと兄貴は、ほっとした顔をし私を抱きしめた
翼
｢頼む………頼むから…これ以上無理しないでくれ…
ウイルスの事……も任務も………
兄貴の俺くらい頼ってくれっ……｣
貴方
｢うん、。頼る………頼る…から…ごめん……｣
自分でも声が震えるのが分かる
私も兄貴を抱きしめ返した。その瞬間アリスを発動させた
翼
｢おまっ…｣
そのまま気を失う兄貴
貴方
｢ごめん……｣
これ以上兄貴に心配かけれない
私が命を削るタイプで任務をこなしてると知ったからには兄貴が何をするか分からない
兄貴は私が守る
眠った兄貴を運び蜜柑の隣に寝かせた
私は焚き火の前に座りゆらゆらと揺れる炎を見つめた
誰も巻き込みたくない
兄貴も他のみんなも…
でも今回私がしくじったせいで蛍が傷ついた
血を吐こうが、足がもげようが、体がズタボロになろうが、これ以上誰も巻き込まない
私の体はいつまで持つんだろ
兄貴を、皆を守るため、私は私を犠牲にする
貴方
｢兄貴…………ごめん。
蛍、守れなくて……ごめん
もう、これ以上誰も巻き込まない…
兄貴…嘘ついてごめん……ごめんなさい｣
目から溢れるように涙が出た
私は声を凝らして泣いた
静か夜
そんな中私のすすり泣く声が響いてた
誰が聞いてるとは思わず私は泣いた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 83人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なのの(プロフ) - のんさん» 返信遅くなってごめんなさい！！ コメントありがとうございます！！頑張ります(≧o≦) (2021年8月17日 1時) (
レス) id: f5c04601d7 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - とっても面白いです！！学園アリス大好きなのでこの小説に出会えてめちゃくちゃ嬉しいです！！これからも更新頑張ってください！！おうえんしてます( o≧д≦)o (2021年8月15日 18時) (レス) id: 89b279c85a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なのの | 作成日時：2021年8月12日 10時
