片思い？3 ページ4
「出久は何も変わってないね
なんか緊張してたのがバカらしく
思ってきちゃった」
体育祭で年々強くなっていき
昔の面影がなくなるくらい
逞しく頼りがいのある今の姿を
遠くから見ていると
私が知っていた昔の出久は
もういなくなったんじゃないかと
遠い存在になってしまったんだと
思っていたけど
女の子慣れしてないところとか
照れ屋なところとか
昔の出久らしい姿を見れて安心した
「、、僕は昔と何も変わらないよ
Aは昔より綺麗になったね」
私の目を見てしっかりと言う
優しい目をした出久
さっきの照れていた出久とは
雰囲気が全然違うように思えて
今度は私の顔が真っ赤になった
「そ、そう、？ありがと、、」
轟くんに言われた言葉を
よりにもよって今思い出し
変に意識したせいで余計に体温が上がる
「、、でも照れた時に髪を触る癖とか
髪が綺麗で笑顔が可愛いところは
何も変わってないね」
さっき轟くんにされたのを
同じように出久にされ
轟くんのときにはなかった感情が
湧いてくるのがわかった
出久の指が微かに私の頬へ当たる
思わずピクリと反応してしまい
声が出そうになるのを我慢した
「ねえ、、A」
髪を触っていた手が離れていく
少しの名残惜しさを感じながら
目を開け出久を見ると
今までにないくらい
真剣な顔をしていて
「ずっと前から君のことが好きでした」
頬を少し赤くしながら
しっかりと私を見つめる瞳
「僕でよかったら
付き合ってくれませんか」
そんな熱のこもった目で見られたら
もう我慢なんてできなくて
私は勢いのまま机越しに
力いっぱい君を抱きしめた
続く (更新停止中)
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作者名：夜ノ | 作成日時：2018年5月28日 22時
