金曜日、私は先輩のもの２【名前変換オリジナル】

78 ページ28

貴斗「美琴？」





「…え、えと、」


や、やばい何これ



頭の中の記憶がぐちゃぐちゃ駆け回る。






「…うあっ！！！！」




貴斗「美琴！！！」




私は膝から崩れ落ちた。






この海、知ってる。

夏休み来た時はなんにも無かったのに…！

なんでこんなに色んなことが送り込まれるの！









青い海、白い砂浜

裸足で駆けだした。浜辺が熱い。

体の色んな所が痛い

長い髪が邪魔









あそこにいるのは男の子？
何をしてるの？
そんなに進んだら死んじゃうよ









私、その男の子と約束したんだった。

私、この子にもう会えないと思った。




でも分かった…会えたんだ。









貴斗「おい！美琴！大丈夫かよ！」


貴斗に体を揺さぶられて起きる。





「私…」





貴斗「良かった…どうしたんだよ急に」



「…貴斗」




気がつくと、涙が溢れていた。




貴斗「美琴…？」




「ごめん貴斗、記憶が戻った。」


貴斗「え…？それって」







全部分かってしまった。



過去の自分に起きた事も



自分の気持ちも…






「私…全部思い出した。」

79→←77

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す