恋色サイダーは金曜日に。

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さんざん私と岸さんの2人きりの時間を奪ったあとに、







神「やば！俺日直だったから先教室帰るわ！」








なんて言って走って帰っていった神宮寺。


いや、なぜ一緒に帰る前提だったのかを教えてほしい。









岸「...あれか、もしかして、ぐーじと付き合ってたりする感じか！」









2人きりになった途端、とんでもない事を口走っている岸さん。


しかも急に叫び出すからびっくりして岸さんを見てしまう。









貴「...なんでそうなるの、神宮寺とはただの友達だよ」

岸「え、まじか！焦ったわ！俺邪魔じゃね？ってずっと考えてて損した(笑)」

貴「...岸さんのバーカ！」

岸「っは！？バカはないだろ年上に！！」









相当岸さんは鈍感のようで、私の気持ちになんて全く気づいてないし。


腹立つけど神宮寺にはすぐバレたのに...


だからもしかしたら気づいてるのかもって考えた私がバカでした。









貴「...私が好きなのは岸さんだよ。」









なんて、小さな声で呟いてみる。









岸「ん？なんか言った？」

貴「んふふ、べっつに〜」

岸「なんだそれ！最近の若者はこれだから...」

貴「...おっさん...(ボソッ)」

岸「おい、聞こえてるからな？」









今はまだ、こうやってわちゃわちゃしてるだけでも幸せだから。

まだこの気持ちには蓋をしとこうかな。









岸「ぐーじと付き合ってなくてよかった」









そう呟いた岸さんの声に、気づかずにそんなことを思った金曜日。









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