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Hoshikuzu10 ページ11

優太side









「…ちょっと岸くん、本気で大丈夫?」









Aが戻っていった後、心配そうに俺を見つめるぐうじ。









「…あーうん、まあな!」


「……そっか」









素振りをしながらお互い無言。


…きっとぐうじは気づいてる。


俺が無理して笑ってること。









「やっぱさ、俺じゃだめなんだよな、Aは」


「…岸くん」


「どーせ俺は、ただの幼馴染だよ」









バットを握ってる手に知らず知らずのうちに力がこもる。


さっきのAの顔はみたことないくらい可愛くて、綺麗で。


…俺の知らないAだった。


きっと、俺では引き出せない表情なんだろうな。









「まあ佐藤先輩と岸くんとか、天と地の差だもんね」


「おい!傷エグんなよ!!」


「…でも、俺は岸くんに頑張ってほしいよ」


「ぐうじ…」


「だって水野の一番の理解者は岸くんだもん、簡単に諦めてどうすんの」









ポンッと俺の背中を押すぐうじ。


きつくもなく優しくもない力。


…だけど、それがぐうじなりの応援の仕方だって俺は知ってる。









「水野を振り向かせたいならさ、追いかけなよ…傷ついた顔してるよあいつ」









ぐうじの指さすほうを見ると、
2階の窓から苦しそうな顔をしたAが見えた。









「…ほら、岸くんの出番だよ」


「っさんきゅ、ぐうじ」









部活中だけど、そんなのどうでもいい。


レギュラー外されるかもな〜なんて思ったけど、やっぱりどうでもよくて。


俺の一番は、Aだから。









「すんません!!入部希望っす!!」









Aが安心する、とびっきりの笑顔で
俺はきみのそばにいつでも飛んでくから。


待ってろよ、俺のお姫様。









.

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赤リンゴ - 更新して頂けると嬉しいです! (2017年11月11日 23時) (レス) id: cf09b59818 (このIDを非表示/違反報告)
桃太(プロフ) - すぬーぴーさん» 遅くなってすみません、メッセージありがとうございます。時間はかかってしまいますができる時は更新していこうと思います! (2017年10月25日 17時) (レス) id: 8e498a3512 (このIDを非表示/違反報告)
すぬーぴー(プロフ) - 更新心待ちにしてます (2017年9月9日 16時) (携帯から) (レス) id: 17db901173 (このIDを非表示/違反報告)
桃太(プロフ) - 赤リンゴさん» 前回の作品といい、コメントありがとうございます!!励みになってます、この作品も完結できるように頑張ります!! (2017年8月31日 5時) (レス) id: 8e498a3512 (このIDを非表示/違反報告)
桃太(プロフ) - 侑莉亜さん» ありがとうございます!これからも更新頑張りますね! (2017年8月31日 5時) (レス) id: 8e498a3512 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桃太 | 作成日時:2017年8月17日 16時

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