asagao9 ページ9
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「じゃあお父さん来たみたいだし、俺帰るわ!」
お父さんがいる中で送るとか、さすがに勇気ねぇ(笑)
そう思って来た道を戻ろうとすると、
「…待って、もうちょっと一緒にいたい…」
きゅっと制服の袖を引っ張られる。
……………え????
何これ何これ何これ何これ!!!!
大島ちゃん、俺を殺す気!?
「えっいやっでも、お父さんと帰るだろ?」
「…」
「…大島ちゃん?」
俺の質問には答えずに、ただただぎゅっと俺の袖を握りしめて離さない大島ちゃん。
…いや、かわいいんすよ、まじで。
今すぐ抱きしめたいくらいかわいいんすけど、
お父さんの目がやばいくらいにオコなんですけど…
「A、早くこっち来なさい」
「…っやだ!」
「うぇっちょっ大島ちゃん!?」
握りしめていた俺の袖を離れて、今度は俺の背中に抱きついてくる大島ちゃん。
…おいいいいいいいい!!!!!
なんだなんだこの展開!?
「いい加減にしなさい」
「…もう、帰りたくない」
「なんだ?」
「………っ私は、お母さんの身代わりじゃない!!!!」
はじめて聞いた、大島ちゃんの大きな叫び声だった。
俺のお腹に回ってる手は、怖いのかすかに震えてるのがわかった。
「…A、お父さんにそんなこと言っていいのかな?」
「…っ」
「そんなにお仕置きがされたいか?ん?」
「おっお仕置きって…」
今まで黙ってた俺が、思わず声に出してしまうくらいにお父さんの表情はまともな人の顔ではなかった。
…狂ってる、そう直感した。
「……っあ、あの!!!」
怯えていた大島ちゃんも、それを見ながら嘲笑してるお父さんも、一気に俺へと目線を移す。
「今日、よかったら俺ん家泊まらさせてくれませんか?」
気づいたらお父さんの前で、そんなことを言ってる俺がいた。
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更新遅せぇよこのクソ野郎って思ってましたよね。
申し訳ございません_|\○_
ちょっと展開に悩んでおりました、思ってた展開では上手くいかなそうだったので変えております。(自分の中で)
なかなかこちらの作品は、評価が伸び悩んでいます。かけ持ち作品もあるので、このままいくとまた更新速度が落ちるかもしれないです。
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桃太(プロフ) - 夏(なの)さん» 嬉しいです!もっと表現力鍛えて切なさをアップしていきたいと思います!!フォローもありがとうございます(^ ^) (2017年8月8日 19時) (レス) id: 8e498a3512 (このIDを非表示/違反報告)
夏(なの)(プロフ) - 一気読みさせて頂きました!とても面白く、ちょっと所じゃない切なさが(笑)お父さん殴りたくたいーー!!あ!後フォローさせて頂きました! (2017年8月7日 10時) (レス) id: 4baeef7a64 (このIDを非表示/違反報告)
桃太(プロフ) - 赤リンゴさん» いえいえ、全然大丈夫ですよ!大好きなんて言ってくださるなんて感激です!!これらもよろしくお願いします! (2017年8月4日 3時) (レス) id: 8e498a3512 (このIDを非表示/違反報告)
赤リンゴ - 私のミスで同じコメントを投稿してしまって申し訳ありません。 (2017年8月3日 15時) (レス) id: cf09b59818 (このIDを非表示/違反報告)
赤リンゴ - 桃太さんの作品大好きです!これからも応援しています♪ (2017年8月3日 15時) (レス) id: cf09b59818 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桃太 | 作成日時:2017年7月27日 1時