asagao7 ページ7
.
「…ふ〜!やっと終わったな!」
「おわったね!岸くん本当にありがとう」
「大島ちゃんごめんもありがとうもいいすぎ(笑)」
結局あれから、ほとんど話が盛り上がることなく資料作り終了。
まじで情ねぇわ…
…話題のチョイス、まじでミスったわ
「それは岸くんが優しいからだよ」
「…なんか、あざっす」
「ふふっ」
きっと俺の顔は今真っ赤なんだろな。
だから笑われてんのか、大島ちゃんに(笑)
「じゃあこれ俺が先生に渡しとくから帰ってていいよ」
「え!?いや、さすがにそれは申し訳ないよ…」
「でもこれ重たそうだし男の俺が行くわ!」
「…重たいんなら、半分こしよう!ね?」
俺の返事を待たずして資料の半分を手にする大島ちゃん。
せっかくかっこつけようと思ったけど、まあいっか。(笑)
「…じゃあ一緒に持ってこ!」
「うん!」
教室から職員室までの道のりはそう遠くなく、すぐに運ぶことができた。
「優太に大島さん、ほんとにありがと。俺今日やること山積みだったから助かったよ」
「いつかけんてぃージュース奢ってくださいっす!」
「…やっぱり図々しいな、優太」
「ふふっ」
そんなやり取りを交わした後、「失礼しました〜」の声と共に職員室を後にした。
「うわ、もう結構暗くなっちゃってるね…」
「あの資料多かったもんな〜!」
「そうだね〜(笑)」
なんて会話をしてると、もう下駄箱。
「また明日ね、岸くん」と、帰る支度を整えて出ようとしてる大島ちゃんの腕を掴む。
「…岸くん?」
「やっ、えっと、あのさ…」
もう暗いねって話をした時に、スムーズに「送るよ」なんて言えなかった。
…ホントは言うつもりだったのに←
だから、言うのは今しかねぇ…!!
「…もう暗いし、その、危ないからさ…送る」
「え!?でも…」
「いーーのっ!よし、帰ろ!!」
無理やり押し通した感はあるけど、なんとか送ることに成功!!
最近の自分の頑張りに俺は拍手を送りたい←
「…じゃあ、お言葉に甘えて!」
「おうっ!」
太陽がちょっとだけしか見えてない空を仰ぎながら、俺はニヤけるのを抑えるので必死だった。
.
595人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桃太(プロフ) - 夏(なの)さん» 嬉しいです!もっと表現力鍛えて切なさをアップしていきたいと思います!!フォローもありがとうございます(^ ^) (2017年8月8日 19時) (レス) id: 8e498a3512 (このIDを非表示/違反報告)
夏(なの)(プロフ) - 一気読みさせて頂きました!とても面白く、ちょっと所じゃない切なさが(笑)お父さん殴りたくたいーー!!あ!後フォローさせて頂きました! (2017年8月7日 10時) (レス) id: 4baeef7a64 (このIDを非表示/違反報告)
桃太(プロフ) - 赤リンゴさん» いえいえ、全然大丈夫ですよ!大好きなんて言ってくださるなんて感激です!!これらもよろしくお願いします! (2017年8月4日 3時) (レス) id: 8e498a3512 (このIDを非表示/違反報告)
赤リンゴ - 私のミスで同じコメントを投稿してしまって申し訳ありません。 (2017年8月3日 15時) (レス) id: cf09b59818 (このIDを非表示/違反報告)
赤リンゴ - 桃太さんの作品大好きです!これからも応援しています♪ (2017年8月3日 15時) (レス) id: cf09b59818 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:桃太 | 作成日時:2017年7月27日 1時