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逆らえないモノ7 ページ13

外まで調査に行ったら少しまずいことになったと悟った。




『あそこの息子さんでしょう?それなら、毎日違う女の子連れ込んでるって話よ』

『噂によれば権力使って色んなことしてるとか』





カフェにある鏡の中で女達の話を聞いて、俺はメローネの方を見た。




「グレーな噂ばかりだな。やばいんじゃあないのか」

「うーん…どうにかもう一度、あの男の部屋に入れないだろうか?」

「隙を見ていくしかないだろうな、ほら行くぞ」




女達がいなくなったところを見計らい、鏡を出る。




「屋敷の警備はどうくぐる?」

「ベイビィ・フェイスに先行してもらおう。裏道を通りまくる」




まったく、ほんとに依頼者をなんだと思ってるんだリーダーは。
捕まっても知らないからな。




俺達は屋敷まで全速で走った。







___________________________




本当にやってしまった。

トイレに行ってきただけなのに、フードを被った何者かが息子さんに跨っていた……………!!




「、A…!」

「ぱっちゃん!!!!!」




ご子息の叫び声に、すぐにベッドまで走りバリアでフードの奴を弾く。




「〜っ」




フードは何が起こったかわからない様子だったが、咄嗟に受身を取ってそのまま部屋から逃げていった。




…ここで追って、この人にまた何かあったら敵の思うツボだ。

逃げていくのを横目で見ながら、私はご子息に駆け寄った。





「大丈夫ですか、本当にすみませんでした!!」

「……クソ、まだ痛ぇ」




掴まれていたのだろう腕をさすりながら、ご子息はそう呟いた。





…やってしまった。完璧に私の仕事意識が足りてなかった。
たまたま生きてたから良かったけど、もし失敗してたらどうなってたか………


失敗して私だけじゃなく、責任者のリゾットまで首が飛んでたら…ということを想像してゾッとした。




こんなの、依頼主にバレたら終わりだ……!!





「お前、俺の事守るんじゃねぇのかよ」

「も、申し訳ございません…」




ご子息に冷たい目で睨まれる。
当たり前だよね…死にかけたんだから。




「これは親父に報告するしかねぇよな」




そう言って私を冷ややかに見つめるご子息。
目が訴えてる、「どうなるか分かってるよな?」


やめてくれ…自分のミスでリゾットを巻き込みたくない!!




「お願いします!私にチャンスを下さい、もう二度とこんなことにはしません。









…何でもしますから」

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ななちき - き、気になるんですけど…… (2022年8月16日 20時) (レス) @page14 id: 7300d8e425 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:どすこい | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年3月22日 1時

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