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36.crazyM ページ13

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体感速度30分は立ってるよ、これ……



草木をかき分け、道のない斜面をひたすら登っていく私と銃兎さん。
息を切らす私とは違い、銃兎さんは前を平然と歩いていく。



『私の後をしっかりついてきてください。罠とかあって危ないので』



銃兎さんはそう言ってたけど、罠って何?理鶯さん、動物捕まえて食べてるの……?




「………着きましたね」

「こ、ここが……」




思っていたより家らしい家だったから良かったけど、随分ワイルドな生活してるんだろうな……




「理鶯。いますか」

「あぁ。入ってくれ」




銃兎さんがドアをノックすると、中から理鶯さんの低音ボイスが。




「…変だな、いつもはドアを開けに来るのに」




銃兎さんは眉をひそめ、家の中に入ったので私もそれに続く。




「理鶯さん、お邪魔しま…………」








・・・私は見てしまった。








「…銃兎にAか。よく来たな。今ちょうど明日の朝飯の鶏を捌いていたところだ」






理鶯さんの左手には、逆さまになった血だらけの鶏。
右手には、何のものかは明白だが血が滴る包丁。






「ヒェ…」





わぁ、本当に動物を捕まえて食べてたんだ






「どうした2人とも、黙り込んで」

「…いえ…」

「美味しそうですね理鶯、はは」

「今回の鶏は上物だ。
飯はもう食ったか?なんなら作ろう」

「もう食べてきてしまったので結構です。気持ちだけ」




そうか、と頷く理鶯さんに銃兎さんは胸を撫で下ろしたように見える。




「それで、何故小官の家に?」

「…メールで送ったはずですよ」

「む、すまない。見る習慣がないものでな」

「何のためにここにアンテナを立てて携帯を与えたと思ってるんです」




言われてみれば、理鶯さんって確かに電気系使うイメージないかも……

それにしても、スマホとアンテナをあげるなんてすごい財力だな。どこからそのお金は出てくるんだろう。




銃兎さんが説明し終えると、理鶯さんは深く頷き、

「事情は分かった。A、ゆっくりしていくといい」

と言って笑った。



やっぱり理鶯さんっていい人だな…





「…それで理鶯。食事のことなんだが」

「あぁ、分かってる。腕によりをかけてご馳走を…」

「な、Aは女性だから、控えめにな」




少し震えながら言う銃兎さんに、理鶯さんは首を傾げ頷いた。



理鶯さんの作る食事、美味しいよね…きっと。

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どすこい(プロフ) - りんさん» お返事が遅くなりすみません!!コメントありがとうございます((o(*゚▽゚*)o))今は少し立て込んでいて更新できないのですが、絶対再開させるのでお待ちください<(..)> (2020年12月9日 7時) (レス) id: a583c694ec (このIDを非表示/違反報告)
りん - 更新頑張ってくださいね!楽しみにして待ってます。 (2020年4月5日 16時) (レス) id: 4a20aa403e (このIDを非表示/違反報告)
どすこい(プロフ) - れおさん» 非常にありがとうございます!!!(`・ω・´)ゝ (2020年2月1日 17時) (レス) id: 12480c50a1 (このIDを非表示/違反報告)
れお - 頑張れ!楽しみにしておきます!! (・∀・ゞ) (2020年1月26日 17時) (レス) id: b9ae8da24b (このIDを非表示/違反報告)
どすこい(プロフ) - もっていきたいと思っております。何を隠そう、私は白膠木簓に心を奪われております。そんなことはどうでもいいんですけど、皆様にいいと思って貰えるような作品を作っていきたいと思いますのでよろしくお願いします。コメントお気に入り評価して下さった方ありがとう! (2019年11月18日 15時) (レス) id: 12480c50a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:どすこい | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年10月7日 19時

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