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「えっと……優香がマネージャーをすることはみんな知ってたから良いとして、Aちゃんは……」
部長さんの言葉が途切れる。誰も何も言わないが歓迎されていないのは明らかで、早く私が辞退をすることを望んでいる視線に胸糞が悪くなった。
ただマネージャー希望と言っただけ。
ただそれだけなのにどうしてこんな視線を受けなくてはいけないのだろうか。ぶっちゃけ、マネージャーを希望したのも優香のことを想ってやった訳で私の意思ではない。それを感じ取れと言うわけではないが、少しぐらい歓迎してくれてもいいのでは。
いつの間にかやっていた貧乏揺すりが大きくなって、気づいた優香に「怒ってる?……」と聞かれた。
違う。怒ってはない。ただ胸糞が悪いだけ。それだけなの。
「ごめん、優香。私歓迎されていないみたいだし帰るわ。多分私がいなくてもやっていけるから」
「えっ、なんで「じゃあお先に失礼するね」
そう優香にだけ一言交し、体育館の扉に手をかけようとしたところで、長い脚に行方を阻まれた。気づけば目の前に頭髪がピンクと、反対に普通の黒髪部員の2名がバリケードのように私の行き先を塞いでいる。
今更なんの用があってこんなことをするのか。引き止めるくらいならさっきフォローしてくれたっていいじゃないか。
そういった批難の思いで睨みつければ「威嚇するなよ」と笑ってあしらわれた。何なんだ。揃いも揃って失礼な人しかいないのだろうかここは。
「なぁ及川。流石にこの子をはい帰れって追い返すのはちょっと可哀想じゃないの」
「うんうん。この子今までのやつみたいな感じじゃないし、俺らのこと睨むぐらいだし……仕事量見てからどうするのか考えるのも悪くないんじゃないかな」
「なあ?」と黒髪の人に同意を求められたが、虫の居所が悪かったので返事はしなかった。そしたら今度は「松つんが無視されてるの最高」と笑いのネタにされ、もう分からなくなってくる。
部長は少しの間唸っていたが、「それもそうだね」と言って私の目の前に来た。
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ぴよこ(プロフ) - モモさん» そうですね……詳しくは言えませんが勿論ございますよ^^どういったオチを迎えるのか、それまでこの作品を見守って頂けると嬉しいです (2023年3月19日 17時) (レス) id: 58596194ea (このIDを非表示/違反報告)
モモ - ぴよこさん» えっと、どっちもです!わかりにくくてすみませんm(__)m (2023年3月19日 13時) (レス) id: 759a61aa3f (このIDを非表示/違反報告)
ぴよこ(プロフ) - モモさん» お気遣いありがとうございます。とても嬉しいです( *´﹀`* )まだ本調子ではありませんがその内溜めていた分の話を更新しようと考えています。オチについてですが、誰オチかということでしょうか?それともハッピーエンドとかのそういうオチでしょうか? (2023年3月18日 18時) (レス) id: 58596194ea (このIDを非表示/違反報告)
モモ - お大事にしてください。この作品、大好きです!一つ、質問いいですか?オチってあるんですか?図々しくすみませんm(__)m (2023年3月18日 15時) (レス) id: 759a61aa3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴよこ | 作成日時:2023年3月2日 22時