Prolog ページ1
春一番が吹き、桃色の可愛らしい花びらを巻き上げて散らかしていくこの季節。私は私立青葉城西高等学校に入学し、まだ様にならない白を基調とした憧れの制服を身に纏って正門に立っている。
はやる足、大きく鼓動する胸、紅潮する頬。
ずっと夢見てた憧れの私立に入学できたということと、これからへの期待のコンボで走り出したい衝動を抑えながらいの一番にクラスに入った。
事前にもらっていた入学案内に記載されている集合時間までまだ30分もある。どんなに早くても絶対に今の時間にクラスに居る人はいないと思っていた＿＿のに。
目の前ではふわふわの茶髪が淡い春の日差しを浴びて天使の輪をつくっていた。
西洋のお人形さんのように丸く、きらきらと天の川が輝く夜空を濃縮したような瞳。影をつくる長く繊細なまつ毛に、今満開の桜に引けをとらない淡いリップグロスが印象的な唇。
おまけにスタイルも良いときた。Dはあるだろう胸に加えて骨ストの私には一生成れないだろう、ブレザー越しにでも分かるウエストの細さ。
どっからどう見ても、誰が見ても圧倒的完璧美少女。街中を歩けば全員が振り向き、モデルのオファーが飛び交うような絶世の美少女が私より先に我が物顔で椅子に座っていた。
その時、
「っう」
胸が激しく鼓動した。彼女の驚きが分かりやすい視線がこっちへ向けられる。分かっている。完全に変質者だ。
だけどそんなこともどうでも良くなるくらい、まるで全身が心臓のように力強く脈うって。呻き声と同時に吐き出そうとした息がUターンをして息苦しくなった。喉が酷く乾いている気がする。
それなのに何故だろうか。あからさまに異常な反応をみせる体と比べて思考は霞なくクリアで落ち着いていた。まるでこれが正常だと言うように。
分からない。彼女の美貌に当てられたのだろうか？だとしたら同性の私より異性はもっと激しい反応をみせるのだろうか？……分からない。思考は落ち着いているのに、体の反応が強すぎてまともに考えられない。
唯一取り柄の頭も機能しないようじゃもうダメだな。
だけどそんな中で確かに本能で感じとれることがあった。
この子といればきっと面倒臭いことが起きる
こうして、圧倒的完璧美少女の彼女＿＿夢崎優香との出会いは彼女と仲良くなってからも頭から離れない、衝撃的なものとなった＿＿＿。
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ぴよこ(プロフ) - モモさん» そうですね……詳しくは言えませんが勿論ございますよ^^どういったオチを迎えるのか、それまでこの作品を見守って頂けると嬉しいです (2023年3月19日 17時) (
レス) id: 58596194ea (このIDを非表示/違反報告)
モモ - ぴよこさん» えっと、どっちもです！わかりにくくてすみませんm(__)m (2023年3月19日 13時) (レス) id: 759a61aa3f (このIDを非表示/違反報告)
ぴよこ(プロフ) - モモさん» お気遣いありがとうございます。とても嬉しいです( *´﹀`* )まだ本調子ではありませんがその内溜めていた分の話を更新しようと考えています。オチについてですが、誰オチかということでしょうか？それともハッピーエンドとかのそういうオチでしょうか？ (2023年3月18日 18時) (レス) id: 58596194ea (このIDを非表示/違反報告)
モモ - お大事にしてください。この作品、大好きです！一つ、質問いいですか？オチってあるんですか？図々しくすみませんm(__)m (2023年3月18日 15時) (レス) id: 759a61aa3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴよこ | 作成日時：2023年3月2日 22時
