ルパン三世 １６２ ページ17
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忘れもしない組織に攫われてから数年後のこと。
アメリカでメインに行われていた組織の人体実験がAで成功し、暫くの間は要観察という事になりアメリカの日本人学校にAは通っていた。
英語が喋れないという事と、純日本人の容姿的にAに任される組織の主な任務は日本で活動する事が決まり、長い間実験に時間を費やし出来ていなかった教育を叩きこまれた。
毎日強制的にやらされる勉強や、武術に銃等の稽古の日々に精神的にも体力的にも限界が来ていた。
そんな時、出会ったのだ。
土砂降りの雨が降る日。子供用の小さい傘を差して歩く学校からの帰り道。路地裏で倒れているルパンを見つけた。
普段は入らない路地裏へと続く道をぱちくりと見つめる。
暫くしてキョロリと周辺を見回したAは水たまりをパシャパシャ歩きルパンに近づいた。
近付くにつれ次第に俯いているルパンの顔が見えるが、眠っている様でそこまで顔色は悪くなかった。
ルパンの顔に気を取られているとカツンと足で何か蹴とばしてしまった。
恐る恐る蹴とばした物を手に取ると、それは携帯だったらしく来ていた上着の袖で軽く携帯に付いた水滴を拭く。
この人のだろうか。チラリとルパンに目をやると、薄く目が開いていてギョッとする。
『 ？』
この時は日本語以外全く分からなかった為ルパンが何を言ったか理解できなかった。
普段のAなら怖気づいて逃げてしまっていたかもしれない。ジャケットの隙間から銃が見えているのにも気づいていた。
しかしこの時のAは精神的に参っていたせいだろう。目の前の見知らぬ人物に手を差し伸べる事によって自分の存在価値、役に立って心が満たされたかった。
勇気を振り絞って足を頑張って動かしルパンに近寄り、一緒の傘に入れてあげる。
「、だいじょうぶ？」
「ありがとうお嬢さん。ちょっとその機械、貸してくれるか？」
「ん」
恐る恐る話しかけた言葉でAが日本人だと分かったのだろう。次は日本語で話しかけてきてくれたおかげでスムーズに会話が進んだ。
ルパンは携帯を受け取ると何処かに連絡を入れた。
「さて、君はもう帰りな。帰りが遅いと親御さんが心配するぜ？」
「…でも」
「おじさんはもう大丈夫♪もうすぐ迎えが来るんでね」
帰っても心配してくれる親は居ないが、今Aが去るとルパンが濡れてしまう。
自分の傘を上げようか迷っていると、路地裏に人が入ってきた。
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momoryu(プロフ) - ふゆなさんコメントありがとうございます♡そう言っていただけてとても嬉しいです！！更新はゆっくりですがこうして見てくださる方の為に頑張って続けていきますね🥰 (2022年6月20日 16時) (
レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆな(プロフ) - これからも頑張ってください！！！応援してます👊🏻🤍 (2022年6月15日 0時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：momoryu | 作成日時：2022年6月13日 11時
