江戸川コナン １０５ ページ9
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「あっAAです。すみませんお家にお邪魔させていただいて……」
優しそうなおじいさんにAは慌ててお礼をする。
「えっとここに私を運んでくれたのも貴方ですよね？」
「ああ、俺が博士に電話したからな」
「はかせ？」
「阿笠博士。今私はここでくらしてるのよ」
「へえ…なら阿笠さんは大体の事は知ってるんだ……」
「博士でいいですぞ、皆そう呼んでおるからのう」
とりあえず冷めないうちにお食べ、と言われたので３人はいただきますとシチューを食べ始めた。
勿論食べながらも話し合いは続き、今度は逆に新一や志保が小さくなった時の事を色々と説明してもらった。
聞けば聞くほど２人の苦労が分かりAは少し申し訳なくなった。
「それでさAさん。
組織で情報が入ったら俺に教えてほしいんだ、今の時点で分かってる事とかも。
俺はあの組織を潰したい」
いつも以上に真剣な顔をしてコナンはAをジッと見つめる。
今のコナンにとってはどんな些細なことでもいいから組織の事が知りたかった。
未だ闇に包まれたままの組織は、分からない事が多すぎる。だが今も組織の一員であるAが目の前にいるという事は組織の事について色々聞けるチャンスだ、コナンはそう思っていた。
「……志保ちゃんからは組織についてどれくらい聞いてるの？」
「私はほとんど言ってないわ」
「なら残念だけど。
私も志保ちゃんと同じ位しか組織の事は知らないし、新しい情報とかでも教えられない」
「何で！？」
コナンは思いっきり叫んで立ち上がった。
しかしAは表情を変えずに言葉を続ける。
「今話して何になる？今の新一君にはとてもあの組織と戦えるとは思えない。博士の道具があってもね。
長年組織にいる私が断言できる。君が思っている以上に組織の規模は大きいし恐ろしい。
だからそういう面では私は味方になれないよ」
「それは……」
「私もAに同感ね」
「まあ言うべき時が来たら教えるよ。今話せない代わりに、私の事は話しておくね。
私のコードネームはアイラ。基本ハッキングとかの裏方だから普段から情報とかはあまり入ってこないのよ」
「そっか……」
言いたいことは言い終わり、一気に部屋が静まり返った。
Aはすっかり冷めきったミルクを飲み干し、考え込んでいるコナンを見つめる。
「……分かった。情報が聞けないのは残念だけど、まあ組織の人間の内１人が良いやつだって分かっただけでも十分か」
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ふゆな(プロフ) - 初めまして！素敵な作品をありがとうございます。これからも頑張ってください👊🏻💗 (2022年5月4日 3時) (
レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - さちさんコメントありがとうございます！これからも定期的に更新していくのでよろしくお願いします！ (2019年8月8日 14時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続きが早く読みたいです。よろしくお願いします。 (2019年8月8日 14時) (レス) id: 02606fd336 (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - ベルモットさんありがとうございます！初コメントで感動してます。これからもちまちま更新していくので見守っていただけたら嬉しいです。 (2019年6月24日 19時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 読みました。夢主人公が黒の組織絡みだったり、好みの小説でした (2019年6月24日 15時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：momoryu | 作成日時：2019年6月17日 10時
