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江戸川コナン 104 ページ8

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自分のせいで志保の辛い気持ちを掘り返してしまった。Aはすぐに謝って黙る。
まさかあの“広田雅美”という名前が宮野明美の偽名だったなんて、新聞を見た時はそこまで気が付かなかった。

ちらりと時計を見ると20時。
今日は運良く零が1日仕事でAは内心ほっとした。そうでなければ今頃Aが家に帰ってないのに気づいて携帯の通知がえげつない事になっていただろう。


それからお互い黙ったままで何から話せばいいのかAが迷っていると、コナンがこれが素なのであろう子供らしくない口調で話し始めた。


「Aさんには色々聞いておきたい事があるんだけど……まず俺らに近づいた目的は?」

「大体察しはついてると思うけど組織の任務だよ。工藤新一とシェリーを探せってね。
あ、蘭ちゃんとはトロピカルランドで初めて会った時にお茶する約束してたからそこは偶然だったんだけどね」


巻き込まない様にするから安心して、というとコナンはホッとした顔を見せたが、哀は険しい顔をしてこう告げた。


「組織への報告はどうするつもり?」

「そこも安心して。今の所はまだ何も掴めてないって言うつもりなんだけど……でも、それがいつまで通用するかなんだよね……」


あまりにも成果が無いと怪しまれそうだし……と苦笑しながらAはそう言うと2人は何か良い手が無いか考えだした。


「……あのね。
組織を調査してる警察官と知り合いなんだけど幼児化の事は言わない方がいいのかな」

「そんな知り合いが居たなんてとてもびっくりだけど駄目よ。
この事は知ってる人が極力少ない方がいいの。これ以上広められたら困るわ」

「そうだよね……とても信頼できる人なんだけど」

「Aもそうだけど貴方もよ工藤君。目立つ行動は避けてっていつも言ってるじゃない、なのにこの間関西人の……」

「分かってるって!それに服部は自力で気づかれて……」


わいわいと言い合いを始めた2人をAはじっと眺める。

(やっぱり零には誤魔化すしかないのか……まあ教えて余計な情報が増えると潜入捜査にも支障が出るかもしれないしな)

なんてぼーっと考えてると目の前のテーブルにクリームシチューが3人分置かれた。
置いた人物に目をやると白衣を着て、大きく太った優しそうなおじいさんがいつの間にか居た。


「新一も哀君もA君も、まだ晩ご飯食べてないじゃろ。温めておいたから食べるんじゃ」

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ふゆな(プロフ) - 初めまして!素敵な作品をありがとうございます。これからも頑張ってください👊🏻💗 (2022年5月4日 3時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - さちさんコメントありがとうございます!これからも定期的に更新していくのでよろしくお願いします! (2019年8月8日 14時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続きが早く読みたいです。よろしくお願いします。 (2019年8月8日 14時) (レス) id: 02606fd336 (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - ベルモットさんありがとうございます!初コメントで感動してます。これからもちまちま更新していくので見守っていただけたら嬉しいです。 (2019年6月24日 19時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 読みました。夢主人公が黒の組織絡みだったり、好みの小説でした (2019年6月24日 15時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:momoryu | 作成日時:2019年6月17日 10時

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