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「先程のお二方と違って制服では無いようですが……どういったご関係で?」
「あ、私はこの辺りに住んでないので。
蘭ちゃん達とは友達です」
学校に行ってないという説明をするのが面倒なので軽く説明する。
でもこの調子だと学生かどうかも聞かれそうだな、と面倒くさい空気を感じていると蘭と園子が洗面所から戻ってきた。
「お待たせ、2人にしてごめんね?」
「大丈夫だよ」
ほんと蘭ちゃんは気の利く子だな、と感心していると園子が鞄から紙飛行機を取り出した。
「あの!この紙飛行機も推理してくれませんか?」
……どうやらすぐには帰れないらしい。
*
「フム…これが君の家の庭に?」
「う、うん!だからその迷惑野郎を捕まえて欲しいの!
まあ捕まえられなくても、せめてどんな人が何の目的で飛ばしてるとかぐらいは…」
一昨日に園子の家の庭に落ちてたという謎の紙飛行機。
その紙飛行機の謎を沖矢に解いてもらおうということになり、皆は書斎に移動した。
紙飛行機にはマジックで丸や線がいくつか書かれていて、それを沖矢がまじまじと眺めている。
「……
なるほど…興味深い暗号ですね…」
「――って、もしかしてもう分かっちゃったの?」
「ええ…恐らくこの紙飛行機は…SOSだと…」
SOS…なんか急に事件性が出てきたな。
それよりAは先程からずっと携帯を見つめている蘭が気になった、
話聞いてないのでは?と思っていると携帯を見つめたまま蘭はハッとした顔をしてメール内容を口にした。
知らぬ間に新一…基コナンも同じ謎を解いて蘭にメールを送っていたらしい。
「エ、SOSって…」
「誰かが助けを求めているってーの?」
「そう…どうやら事態は緊急を要しているようです…
もしあるのなら…別の種類の紙飛行機の画像を速やかに見せて頂きたい…」
どうやらニュースではバラまかれた紙飛行機が一昨日と昨日の朝に都内で100機近く回収されたと報道されていたらしい。
さっきまで入院()していたAには初耳な話だ。
そして園子に暗号の事を聞かれ、沖矢はSOSと読み解いた推理を紙飛行機を広げながら教えてくれた。
(なるほど…確かにモールス信号だ)
ふむふむと1人で納得しながら他もアルファベットのモールス信号がどんなのだったか思い出していると、いつの間にか蘭と園子はさっき行ったバーガー屋さんに紙飛行機を取りに行ってしまった。
頼むから私を置いて行かないで…!!
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ふゆな(プロフ) - 初めまして!素敵な作品をありがとうございます。これからも頑張ってください👊🏻💗 (2022年5月4日 3時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - さちさんコメントありがとうございます!これからも定期的に更新していくのでよろしくお願いします! (2019年8月8日 14時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続きが早く読みたいです。よろしくお願いします。 (2019年8月8日 14時) (レス) id: 02606fd336 (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - ベルモットさんありがとうございます!初コメントで感動してます。これからもちまちま更新していくので見守っていただけたら嬉しいです。 (2019年6月24日 19時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 読みました。夢主人公が黒の組織絡みだったり、好みの小説でした (2019年6月24日 15時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:momoryu | 作成日時:2019年6月17日 10時