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メールで1番やり取りをしているのはぶっちぎりで松田だ。
毎日欠かさずどちらかがメールを送っているからそれが急に途絶えたとなると、逆の立場で考えただけで肝が冷える。
零からどんな説明をされたのかは分からないが、本当に松田には申し訳ない事をしてしまった。
「ご、ご心配をお掛けしました……」
『はいよろしい。
…でもまあ元気そうで良かったぜ。今度また一緒にどっか出かけるか?』
「行く!」
久しぶりのお出掛けだ!思わず即答してしまった。
今何かいい映画してなかっただろうか。行く場所にもよるが後で色々チェックしておこう。
なんて胸を高鳴らせていると、遠くから自分を呼ぶ声が聞こえそちらを向く。
「やっぱりAちゃんだ!」
「あ、ホントだ!久しぶりね、連絡つかないから心配したのよ〜!?」
「蘭ちゃん園子ちゃん……」
学校帰りなのか制服姿の2人にばったり出くわしてしまった。
そういえばまだこの2人にはメールを送っていない。
通話と対話が重なり1人わたわたしているとスマホ越しに呆れたような笑い声が聞こえた。
『どうやら忙しくなりそうだな?詳細はまたメールで決めようぜ』
「分かった、ありがとう」
「あ、ごめん電話中だった?」
スマホを耳に当ててるAに気づき、申し訳なさそうに謝る蘭にスマホを鞄に戻しながら大丈夫、と返す。
「ごめんね、スマホ壊れちゃって修理に出してたんだ」
「そうだったんだ?メール送っても返信がいつまで経っても返ってこなくてビックリしちゃった」
「ま〜元気そうで一安心ね!」
ついさっき松田に言われた事と同じような事を言われ、苦笑いしてしまう。
そんなAに気づいてない園子は、あっ!と何か思いついたようで楽しそうに話し出す。
「今から私達お昼食べて工藤君ち掃除しに行くんだけどAも来ない?」
「も〜そう言って園子、自分の掃除量減らしたいだけでしょ!」
「そんな事無いわよ!もはやこの3人で掃除するのが行事みたいになってるし?
それに久しぶりのAと色々お喋りしたいな〜って!ね、A!」
「う、うん。大丈夫だよ」
色々お喋りしたいのはこちらも同じだ。
だが1度家に帰って着替えたい。組織からの帰りだから服は黒いし鞄にはPCが入っていて重い。
それに工藤邸に行くなら借りてる小説も持って来なければ。
そう思い1度家に戻る事を伝えると、1時間後にファーストフード店の前で待ち合わせする事になった。
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ふゆな(プロフ) - 初めまして!素敵な作品をありがとうございます。これからも頑張ってください👊🏻💗 (2022年5月4日 3時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - さちさんコメントありがとうございます!これからも定期的に更新していくのでよろしくお願いします! (2019年8月8日 14時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続きが早く読みたいです。よろしくお願いします。 (2019年8月8日 14時) (レス) id: 02606fd336 (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - ベルモットさんありがとうございます!初コメントで感動してます。これからもちまちま更新していくので見守っていただけたら嬉しいです。 (2019年6月24日 19時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 読みました。夢主人公が黒の組織絡みだったり、好みの小説でした (2019年6月24日 15時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:momoryu | 作成日時:2019年6月17日 10時