罰 １３８ ページ42
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赤井と会った日から１週間後。
組織が日本で暗殺を企んでいるらしく、毎日のようにAは朝から晩までアジトに入り浸っていた。
今回の任務はハッキング系の事はあまりしないらしくAの出番は無いらしいが、作業量の少ない他の小さな任務をいくつかこなしつつできるだけアジトにいるようにしていた。
理由は勿論自分がちゃんと組織の人間だという事をアピールするためだ。
前にベルモットに指摘されたのもあるし、あまりに組織に顔を出さないと怪しまれてしまう。
それに今は暗殺の件でコードネーム持ちが日本に揃っているのでアピールするには絶好のチャンスなのだ。
まあその暗殺も今日実行すると風の噂で聞いたのでこの生活も明日位までだが。
勿論この事も、暗殺の件も零に報告済みである。
ただターゲットや場所までは分からない上、ここまで組織の実力者達が揃うとなると公安も変には動けないだろう。
(少し休憩するか…)
デスクを足で蹴ってキャスター付きの椅子と共に画面から離れ、グッと伸びをする。
そして固まった肩をグルグル回しながら周囲の様子を盗み見る。
今いる場所はPC室。ここのアジトは少し規模がデカいだけあって自分の他にも数人PCとにらめっこしていた。
人気の無い所で休憩したい気分だったのでPCに挿しているUSBを抜き取り鞄に詰め、扉に手を掛けようとした瞬間、勝手に扉が開き少し驚く。
どうやら同じタイミングで部屋に入ってこようとしている人が居るらしく視線を上にあげると、その人物がジンで更に驚いた。
ジンが何でこんな所に？任務では？と扉に手をかけようとした形のまま混乱して固まっていると、その手をジンに思い切り引かれて歩き出した。
「な、何？」
「…」
いつにも増して手を掴む力が強くて、ギリギリと鳴る。
そのままズンズンと無言でアジトの中を進むジンに引っ張られるような形でついて行くと、地下の更に奥にある小さな部屋に連れてこられた。
……なんかデジャヴ。
確か前にもこんな小さな部屋に連れてこられた様な…。
そう、あれはシェリーが居なくなった時の…
「っ！」
思考を巡らせているとジンに思いっきり壁に押し付けられた。
その衝撃で持っていた鞄が落ちる。
「最近赤井秀一に会ったか？」
「！」
まさかこの間誰かに見られていたのだろうか。
ギチギチと抑えられる体と、至近距離の中凄い威圧でこちらを睨みつけるジンに思わず顔が歪む。
この時ようやくジンが頬に怪我をしている事に気が付いた
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ふゆな(プロフ) - 初めまして！素敵な作品をありがとうございます。これからも頑張ってください👊🏻💗 (2022年5月4日 3時) (
レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - さちさんコメントありがとうございます！これからも定期的に更新していくのでよろしくお願いします！ (2019年8月8日 14時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続きが早く読みたいです。よろしくお願いします。 (2019年8月8日 14時) (レス) id: 02606fd336 (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - ベルモットさんありがとうございます！初コメントで感動してます。これからもちまちま更新していくので見守っていただけたら嬉しいです。 (2019年6月24日 19時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 読みました。夢主人公が黒の組織絡みだったり、好みの小説でした (2019年6月24日 15時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：momoryu | 作成日時：2019年6月17日 10時
