ある日 １３６ ページ40
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「やっぱり発信機は入ってたか……」
「んー、でもほんと小さいからバッテリーも限られてるだろうし、常に居場所がバレてる訳ではねーな。
埋め込まれたのが攫われてすぐならまあ脱走した時とかの緊急用だろうな」
死ぬほど怪しまれさえしなけりゃ気にしなくても大丈夫だろ。そう言い話は終わったのか快斗はメロンソーダの上に乗ったアイスを食べ始めた。
……なんだ、思ったほど組織はAの事を縛り付けてはいなかったようだ。長年囚われていた見えない鎖が今、緩くなり少し肩の荷がおりた。
Aのいちごパフェをつまみ食いしている快斗を横目に見ながら左の手の甲を摩る。
後はこの発信機をどうするかだな。
さて、自分も早く食べないと快斗に全部食べられてしまう。
そう思い気持ちを切り替えてスプーンに手を伸ばすと、ブーとスマホが数回震えた。
どうやら1つはコナンからのメールのようで、怪我はしなかったもののコナンが企んでいた成果は得られなかったらしい。
まあそんな簡単に事が進むとは思っていなかったが。
無事で良かった。そうメールに返信をしてもう１つ届いたメールを開くと、思わず顔が歪む。
『１度会えないだろうか』
最近来ていなかった赤井秀一からのメールにまた１つ面倒な事が増えた、と大きくため息をついた。
「？どうした」
「……また1つ頼みたい事があるんだけど」
「え〜またかよ！……まあいいけどよ。
その代わり今度は俺の仕事に付き合えよな！」
「分かってる。ありがとう快斗」
も〜、と言いながらもすかさずパフェのイチゴを横取りする快斗に心から感謝する。
……結局パフェは半分位食べられたし今回のお代はAが払った。
寺井さんにも色々手伝ってもらってるしお礼しておかないとな。
「ねえ、ちなみに次の
「え？瞬間移動するだけだけど？」
「瞬間移動！？？？」
「あれは結構助手も大変だからな、寺井ちゃんよりAの方が適任なんだよ」
「？？」
＊＊
ある晴れた日の午後。
帽子を深く被ったAは指定された公園に来ていた。
少し見渡すと、全身黒い人がベンチに座っているのを見つけたのでその人の背後にあるベンチに座った。
「やあ、バスジャックの時以来だな。元気そうだな、怪我は大丈夫だったのか？」
「……まあ」
……この人とはどうも喋りづらい。
お互い顔は合わせずに赤井は煙草を吸いながら、Aはスマホを触りながら会話を続ける。
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ふゆな(プロフ) - 初めまして！素敵な作品をありがとうございます。これからも頑張ってください👊🏻💗 (2022年5月4日 3時) (
レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - さちさんコメントありがとうございます！これからも定期的に更新していくのでよろしくお願いします！ (2019年8月8日 14時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続きが早く読みたいです。よろしくお願いします。 (2019年8月8日 14時) (レス) id: 02606fd336 (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - ベルモットさんありがとうございます！初コメントで感動してます。これからもちまちま更新していくので見守っていただけたら嬉しいです。 (2019年6月24日 19時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 読みました。夢主人公が黒の組織絡みだったり、好みの小説でした (2019年6月24日 15時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：momoryu | 作成日時：2019年6月17日 10時
