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ある日 135 ページ39

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『任務完了♪明日11時な』

とても短い文だが音符がとても快斗らしくて気持ちが落ち着く。
明日……いや、もう日付が変わり今日の予定が1つ入ったのでちゃんと寝ておかなければ。
そう思い、Aはスマホを元の場所に戻して布団に潜った。






**






「ん、例のやつ」

「ありがとう」


その日の朝、11時過ぎ。Aは約束通りブルーパロットで快斗と2人、1番奥の席に座っていた。
快斗にさりげなく差し出されたUSBをAはサッと鞄に仕舞う。


「どうだった?」

「幸い誰にも会わなかったぜ。機械室も小さかったし今回の所は望み薄かもな」

「いや、少しでも多い方が良い」

「それもそうだな」


最近知った別のアジトの場所。
快斗に潜り込んでもらい、そこにあるPCのデータのコピーと、Aお手製のウイルスを仕込んできて貰ったのだ。

AはAで出入りするアジトにも隙がある時に仕込んでいるので少しずつだが組織の情報が集まってきている。
しかし黒の組織は海外での活動が中心なので大元のデータも海外らしく、壊滅させる鍵になりそうな情報はまだ掴めていない。
ちなみに零には内緒で動いている。
…いや、だって最近めっちゃ忙しそうだし、めっちゃ心配されそうだし。


「それにしてもジン達が今日本にいるのは不味いな……いつまでいるんだろう。それまではしばらく大人しくしてた方がいいかもしれない」

「まー安全第一だからな」


少しでも組織に怪しまれでもしたらこの作戦がパーになりかねない。
第一Aの作るウイルスもまだ完全には完成してないのだから。



「それより、解析の結果が出たぜ」


そう言い快斗はニヤリと笑いAの左手を握るが、反対にAの表情は硬くなる。


「……どうだった」

「全身くまなく検査したが明らかに何か埋め込まれていたのはここ、左の手の甲だ」


快斗はするりとAの手の甲を親指でなぞる。
手の甲……組織に入ってすぐは小さかったし、実験まみれで色んな機械を体に付けられていたから覚えていない。


「大きさ的にはめっちゃちいせぇから爆弾の類いは無し。液体とか針も入ってそうに無いから毒も大丈夫そうだ。
つまり、大方シンプルに発信機系だろうな」

「なるほど…」


昔はよく爆弾爆弾言われて脅されてきてたけどハッタリだったのかな。
常に自分の命を握られている訳では無さそうなので少し安心する。

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ふゆな(プロフ) - 初めまして!素敵な作品をありがとうございます。これからも頑張ってください👊🏻💗 (2022年5月4日 3時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - さちさんコメントありがとうございます!これからも定期的に更新していくのでよろしくお願いします! (2019年8月8日 14時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続きが早く読みたいです。よろしくお願いします。 (2019年8月8日 14時) (レス) id: 02606fd336 (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - ベルモットさんありがとうございます!初コメントで感動してます。これからもちまちま更新していくので見守っていただけたら嬉しいです。 (2019年6月24日 19時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 読みました。夢主人公が黒の組織絡みだったり、好みの小説でした (2019年6月24日 15時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:momoryu | 作成日時:2019年6月17日 10時

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