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バスジャック 133 ページ37

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他愛もない話をしながらご飯を食べ、歯磨きをしたりとお互い朝の準備をしているとあっという間に8時になり、インターホンが鳴った。

ほーい、と玄関のドアを開けに行く松田を見てAは慌てて鞄を取り忘れ物が無いかチェックして玄関へ急ぐ。


「お迎え来たぜ」

「零…」


メールの文章は普通だったが、余程心配してたのか仕事を終えて直行で来たらしく、スーツ姿のまま目の下に隈を作って零は玄関に立っていた。


「っうわ」

「おーおー」


Aを見るなり思いっきり抱きしめてきた零に怪我した所が痛む。
それに気が付いたのか少し抱く力が緩くなったが一向に離れてくれず、目線で松田に助けを求めるがヘラりと笑われるだけで助けてはくれなかった。






「松田、今回は色々助かった」

「いーってことよ。A、何時でも遊びに来ていいからな」

「うん」


松田に手を振り、零に包帯の巻かれた手を握られ車に乗り込んだ。


「松田から色々聞いた」

「…」


心配させたくなくて大丈夫だと無駄に長文のメールを送っていたのだがその意味は全く無かったらしい。陣平め。
送ったメールの内容とは真逆にいっぱい怪我をしてしまっているし、やっぱり怒られるだろうかと少し落ち込んでいると、そっと頭を撫でられた。


「子供を助けたらしいな。
良くやった。流石僕の未来のお嫁さんだ」


パッと顔を上げると零はこっちを向いて笑みを浮かべていて、最後の一言は良く分からなかったがまさか褒められるとは思っていなくて、Aは照れくさくなってまた下を向いた。


「さあ帰ろうか。僕達の家へ」

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ふゆな(プロフ) - 初めまして!素敵な作品をありがとうございます。これからも頑張ってください👊🏻💗 (2022年5月4日 3時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - さちさんコメントありがとうございます!これからも定期的に更新していくのでよろしくお願いします! (2019年8月8日 14時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続きが早く読みたいです。よろしくお願いします。 (2019年8月8日 14時) (レス) id: 02606fd336 (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - ベルモットさんありがとうございます!初コメントで感動してます。これからもちまちま更新していくので見守っていただけたら嬉しいです。 (2019年6月24日 19時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 読みました。夢主人公が黒の組織絡みだったり、好みの小説でした (2019年6月24日 15時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:momoryu | 作成日時:2019年6月17日 10時

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