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バスジャック 131 ページ35

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刑事さんに手を引かれてテントから出ていくコナンに手を振る。


「…俺らも帰るか」

「うん」


そして2人が去ると同時に戻ってきた松田に返事をする。


「俺の車まで歩けるか?」

「大丈夫」

「もしあれだったらまた抱っこしてやろうか?」

「良いって」


ニヤリとお姫様抱っこのポーズをする松田を軽くあしらって現場を後にした。
周囲を軽く見てみたがベルモットの気配は無く、今回の件は大丈夫そうだな、と一安心する。


「今日は俺ん家泊まっていけ」

「え?でも…」

「いいから。(ゼロ)には了承済みだ」


……いつの間に。
それならばと素直に言うことを聞く事にしたAは大人しく助手席に座って車に揺られた。





「ほれ入れ」

「お邪魔します…」


帰り道にコンビニで下着とパジャマと歯ブラシを買い、松田の住むマンションに着いた。
部屋の中は思ったより綺麗で、微かに煙草の匂いもしてThe男の人の部屋って感じがした。

晩ご飯にコンビニでついでに買った弁当を食べ、そしてまた松田の圧に負け先にお風呂に入り、出るや否や救急箱を準備した松田にソファに座らされる。


「怪我した所見せろ」


お風呂で濡れたガーゼや包帯を貼り替えてくれるらしく、大人しく指示に従う。
流石爆発物処理班という事もあって手先が器用なのか、あっという間に貼り替えられてしまった。


「ほい出来た」

「ありがとう…」

「どういたしまして。んじゃ俺も風呂入ってくっから眠たくなったら寝とけよ、ベッド使っていいから」

「え、いや私はソファで…」


いいから。と言う前に松田は聞く気が無いのか洗面所に消えていった。
……段々押しが強くなってきた気がする。
押しに弱いというAの弱点をいい事に最近好きにされまくっている。

はぁ、とソファに寝転んで松田を待つ事にする。再度ソファでいい事を伝えなければ。
それにしても、

(今日は大変だったなぁ…)








「あれ、寝てら」


お風呂から上がった松田はガシガシと頭をバスタオルで拭きながらソファで寝てしまったAを見下ろす。
やはり疲れてたんだな、とAの髪をさらりと撫で、起こさないように慎重に抱える。


「ベッド使えって言ったのによ」


まあ遠慮するのは分かっていたが。抱えた時と同様ゆっくりとAをベッドに降ろして布団を被せる。
そしてテーブルから携帯を持ってきてカシャリとAの寝顔を撮影し、心配症の降谷に写真付きのメールを送る。


「任務完了っと」

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ふゆな(プロフ) - 初めまして!素敵な作品をありがとうございます。これからも頑張ってください👊🏻💗 (2022年5月4日 3時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - さちさんコメントありがとうございます!これからも定期的に更新していくのでよろしくお願いします! (2019年8月8日 14時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続きが早く読みたいです。よろしくお願いします。 (2019年8月8日 14時) (レス) id: 02606fd336 (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - ベルモットさんありがとうございます!初コメントで感動してます。これからもちまちま更新していくので見守っていただけたら嬉しいです。 (2019年6月24日 19時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 読みました。夢主人公が黒の組織絡みだったり、好みの小説でした (2019年6月24日 15時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:momoryu | 作成日時:2019年6月17日 10時

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