バスジャック １２８ ページ32
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その後の皆の行動は早かった。
コナンはすぐさま犯人を麻酔銃で眠らせ、銃にロックを掛けていた不思議な外国人の女の人がもう１人の犯人を気絶させた。
(……終わったのか？)
結局Aは何の役にも立たずに犯人達は撃沈させられた。
やっと解放される。そう思ってホッとした瞬間。
犯人の仲間である女の人が顔を真っ青にしながら喋りだした。
「あ、ああ…逃げなきゃ……早く逃げなきゃ……。
今の急ブレーキで時計をぶつけて起爆装置が動き出しちゃったのよ！！
爆発まであと３０秒もないわよ！！」
な ん だ っ て ？
もう一度聞き返したくなる程強烈な言葉を聞いてAは一瞬思考が停止する。
そんな中冷静なコナンは皆早くバスを降りて！と叫ぶと、乗客が慌てて降りていく。
私も早く降りなければ、と席を立って残された人が居ないか確認しつつ歩き出すと、Aの１つ前の席に人影が見えて足を止める。
「あれ、哀ちゃん」
そこには赤いフードを被って赤ずきんの様な恰好をした哀が座っていた。
「一緒に行こ？」
「私はいいの」
「……降りないの？爆発しちゃうよ」
「いいのよ、私は……」
思い詰めた顔をして俯く哀に、Aは誰も居なくなった車内を見渡しながら考える。
「……なら私も居ようかな」
「だ、駄目よ！貴方は降りなきゃ！！」
哀の隣に座ると、哀は慌ててAの体を押し返す。
「私は志保ちゃんと一緒じゃないと降りない」
「駄目よ…私は……」
「組織に狙われてるから？」
「！！」
「……そんなの、新一君が何とかしてくれるよ」
多分……根拠は無いけど、と心の中で思いながらAは哀の手を握る。
「それに、こんな事新一君が黙ってるはずがないよ」
「……」
「ほら来た」
「灰原！Aさんも！！」
コナンが慌てて車内に戻ってきたのでAは哀を脇に抱え、床に置きっぱなしになっていた犯人の銃を手に取る。
ここに落ちていてくれて助かった。
パァン！！
と１番後ろの窓を撃って窓ガラスを割り、銃を捨ててコナンも反対側の脇に抱える。
「っちょ、Aさん！？」
「しっかり掴まっててね」
慌てるコナンをよそにAは能力を発動させ、割った窓ガラスに突っ込む。
その瞬間。
背後でバスが爆発し、爆風で飛ばされながらも２人を守りつつ地面を転がる。
「いった……大丈夫？」
「ああ、俺は大丈夫。ありがとうAさん」
「…私も大丈夫よ」
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ふゆな(プロフ) - 初めまして！素敵な作品をありがとうございます。これからも頑張ってください👊🏻💗 (2022年5月4日 3時) (
レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - さちさんコメントありがとうございます！これからも定期的に更新していくのでよろしくお願いします！ (2019年8月8日 14時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続きが早く読みたいです。よろしくお願いします。 (2019年8月8日 14時) (レス) id: 02606fd336 (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - ベルモットさんありがとうございます！初コメントで感動してます。これからもちまちま更新していくので見守っていただけたら嬉しいです。 (2019年6月24日 19時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 読みました。夢主人公が黒の組織絡みだったり、好みの小説でした (2019年6月24日 15時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：momoryu | 作成日時：2019年6月17日 10時
