江戸川コナン 100 ページ4
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「!!
蘭姉ちゃん!ボクAお姉さん送ってくるね!!」
「あっコナン君!!」
Aが帰ってから数分後。
この時を待ってたかのようにコナンは犯人追跡メガネを起動させ、予めAに付けておいた発信機に向かって走り出した。
**
(やっぱり着いてくるか……)
工藤邸からの帰路。といっても家とは真反対の上すっかり暗くなってしまった夜道を、Aは後ろから着いてくる気配を感じながら歩いていた。
最初自己紹介をした時に気づいたがやはりコナンはAを警戒している。
高い所を掃除している時にコナンに埃が付いてたよ、と言ってスカートの裾に発信機を付けられてしまった。
勿論その時は気づいてない振りをしてありがとうとお礼を言ったが、まさか発信機という物騒な物を持っていたことには驚いた。
(とにかくこの発信機をどうにかしない限り撒けないな)
Aはこの発信機を壊すかそこら辺に落とすかどうしようかと考えていると、スマホにメールが届いた。
零からだ。
『ごめん急用で今日は帰れそうにない。
晩ご飯は適当に済ませておいてくれ。』
とのこと。
まあこういう事はたまにあるから驚きはしないが。
(そうだ、ちょうどいい)
Aは曲がり角を曲がってすぐに立ち止まり、スマホを鞄に仕舞う。
そして思ってた通り後ろから聞こえてくる軽い足音が近づいてきた瞬間、後ろを振り返って歩き出す……と。
「おっと」
「うわ!ごめんなさい!」
案の定角を曲がってきたコナンとAはぶつかりかけて止まった。
コナンは咄嗟に謝ったが目の前の人物を見て一瞬顔が強ばったが、Aはそれに気づいてない振りをして白々しく話しかけた。
「あれ、コナン君?」
「Aお姉さん偶然だね!おうちこっちだったんだね、引き返してるみたいだけどどうしたの?忘れ物でもした?」
しかしコナンも負けを取らず子供らしくコテンと首を傾げる。
あざといと思ってしまったのは内緒。
「いや、晩ご飯の食材を買うの忘れててね、この辺にスーパー無かったかなって」
「なら僕安いお店知ってるよ!案内しよっか?」
「うーんでも蘭ちゃんが心配するよ。
ただでさえ最近不審者が出てるみたいだし。ほら、集団で無差別に人に殴りかかるっていう」
「蘭ちゃんには連絡してあるから大丈夫だよ!」
「そう?ならいいけど……」
そうしてAはコナンに付いて歩くことにした。
ついでに晩ご飯買っていこう。
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ふゆな(プロフ) - 初めまして!素敵な作品をありがとうございます。これからも頑張ってください👊🏻💗 (2022年5月4日 3時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - さちさんコメントありがとうございます!これからも定期的に更新していくのでよろしくお願いします! (2019年8月8日 14時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続きが早く読みたいです。よろしくお願いします。 (2019年8月8日 14時) (レス) id: 02606fd336 (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - ベルモットさんありがとうございます!初コメントで感動してます。これからもちまちま更新していくので見守っていただけたら嬉しいです。 (2019年6月24日 19時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 読みました。夢主人公が黒の組織絡みだったり、好みの小説でした (2019年6月24日 15時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:momoryu | 作成日時:2019年6月17日 10時