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バスジャック 124 ページ28

.


そう言いながらコナンは苦笑したが、すぐに真剣な顔になって小声でAに尋ねた。


「ジン達は何か言ってた?」

「シェリーはもうこの辺にはいないだろうから探すのは一旦中断だってさ」

「そっか、良かったな灰原」


コナンの隣に座ってる哀が分かりやすくホッとするが、Aはこれから伝えようとしている内容を思い申し訳なくなった。


「それでなんだけどさ……組織の1人が君たちの正体に気づいてる。何か理由があって組織には報告してないらしいから大丈夫だと思うけど、2人にはそのうち接触してくると思う」

「何だって!?」

「ごめん、私は脅されてて手助けは出来ないけど相手の情報は教えておくね。
コードネームはベルモット。女の人だけど変装が得意で声色も変えられるから身近な人に変装されるととても厄介になるかも。気を付けて」


それだけ伝えてAは席に座り直した。
これでAが今出来る事は終わった。
コナン達が何か質問する気配もないので、改めて本を読むことにした。




**




それからバスが進むこと十数分。
何か普通じゃないオーラを感じてAは顔を上げる。
違和感を感じたのは今バスに乗り込んできた男の人。コナンと知り合いらしくお喋りをしている。

(……なんだろう、この気配)

普通の人だとまず感じないこの不思議なオーラ。
しかもAはこのオーラをどこかで感じた事があるような気がした。

(何処だ……?何処で感じた?そう、確か最近だったような…。
最近だとすると組織の仕事があって……)



ベルモットか!!!

そうだ間違いない。この人はベルモットの変装だ。
コナン達に伝えないと。そう思った時ベルモットとバッチリと目が合った。
そしてAに向かってウインクをしてコナン達の前の席に座った。

(手出しはするなってことか……)

コナン達と既に知り合いとなると結構前から接触されていたらしい。
流石に手が早い。

あの男の正体をコナン達に教えてやりたいが別の日にするしかない。明日にでも尋ねに行くか……なんて事を考えているとすぐそこで急にパァン!と銃声が鳴り響き、Aは思いっきり肩が跳ねた。


「騒ぐな!騒ぐとぶっ殺すぞ!!」


(バスジャック……!!)

ドッドッと早くなる鼓動を落ち着かせながら本を鞄に仕舞う。
ベルモットのせいで他の気配に全く気が付かなかった。
とりあえず状況を確認する為怪しまれないようにそっと前の方を覗く。

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ふゆな(プロフ) - 初めまして!素敵な作品をありがとうございます。これからも頑張ってください👊🏻💗 (2022年5月4日 3時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - さちさんコメントありがとうございます!これからも定期的に更新していくのでよろしくお願いします! (2019年8月8日 14時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続きが早く読みたいです。よろしくお願いします。 (2019年8月8日 14時) (レス) id: 02606fd336 (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - ベルモットさんありがとうございます!初コメントで感動してます。これからもちまちま更新していくので見守っていただけたら嬉しいです。 (2019年6月24日 19時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 読みました。夢主人公が黒の組織絡みだったり、好みの小説でした (2019年6月24日 15時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:momoryu | 作成日時:2019年6月17日 10時

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