はじまり 8 ページ9
「わっ」
お互い抱きしめあってるといきなり抱きしめたままバーボンが立ち上がり、体が宙に浮いたアイラは慌ててバーボンにしがみつく。
「さて、これから先の話は車の中でしようか」
抱っこの状態のまま車まで運ばれ、チュッとおでこにキスをされ助手席に下ろされたアイラは
(なんか凄い子供扱いされてる気がする……)
と腑に落ちないながらも何とかこぼれないで済んだジュースを飲んでいると運転席にバーボンが座った。
「まず始めに……自己紹介からかな。
ここで一つお約束。これから話すことは組織の人間は勿論、誰にも話してはいけない。
いいね?」
真面目な顔をして人差し指を立てるバーボンにコクコクと頷き返す。
「実は僕は組織に潜入してるノックなんだ」
何も言わずに頷き、アイラは次の言葉を待っているとバーボンは眉を寄せてこちらを見ていた。
「……驚かないのか?」
「別に……知ってたから」
「えっ!????」
素っ気なくアイラはジュースを飲みつつ返事をするとバーボンが今までに見たことがない位マヌケな顔をした。
……なんか面白い。
「いつから?」
「えっと…一年位前……かな…」
「まだ僕が組織に入って間もないくらいじゃないか……
どうやって知ったんだ?」
「日本警察をハッキングした」
「……なら俺の正体は」
「えーっと、警察庁、警備局警備企画課の降谷零?」
さも当たり前かのように一息で素性を明かすとバーボンはハンドルにもたれ掛かり頭を抱えた。
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momoryu(プロフ) - さちさん、コメントありがとうございます!ちまちま頑張って続けていくのでよろしくお願いします。 (2019年8月8日 6時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続編も期待大です。よろしくお願いします。 (2019年8月8日 3時) (レス) id: 02606fd336 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:momoryu | 作成日時:2018年11月7日 9時