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松田陣平 32 ページ33

(へー、今時の腕時計はソーラーが付いてたりするのか)

電池交換しなくていいから楽だな、と思いながらAはレディースのコーナーに向かった。

そういえばAは腕時計を持っていない。
時間なんて携帯を見れば分かるが腕時計は持ってたら持ってたで便利なんだろう。

いつか買おうかなと思いつつレディースはどんな感じのがあるのか見てると、とても可愛らしい金具がピンクゴールド色の腕時計を見つけた。

(自分が買うならこんなやつかな……)


「ん、お前らしい腕時計だな」

「えっ、まぁ…」


腕時計を眺めすぎて松田が横に来ているのに気が付かなかった。

……デジャヴ。
指輪の時の零と同じじゃないか。

本当に最近気が抜けている。危ない危ない。


「それ、買ってやるよ。腕時計持ってねーんだろ?」

「えっ、いやいいよ」

「良いって、この間のお礼な」

「でも……」

「いいから!
あの時お前が来てなかったら俺死んでたかもしれねーんだぞ?

お礼位さしてくれねぇとこっちの気が済まねえ。
腕時計なんてまだ安いしお礼にしちゃ足りねーくらいだ」

「う……」


そこまで言われたら断れなくなってしまった。
……ってかこれ以上言っても聞いてくれなさそう。


「……いいの?」

「当たり前だ。警察の給料なめんな」


(いや、それは知らないけど……)

もう松田は買う気満々なので大人しく買ってもらう事にした。




.


「ほれ、サイズ調整してもらったしぴったりだろうぜ」

「あ、りがとう」


(これから出かける時は毎回付けよう)

なんて思いながら腕時計の入った紙袋を見てAの頬が緩む。

それを横から見ていた松田がAの頭に手を乗せた。


「?」

「お前はもっと子供らしくしてればいいんだよ。
14なんてまだまだ餓鬼だぜ?」


そのまま松田はわしゃわしゃと頭を撫でる。


「さて、俺はもう買いたいもんかったし……どっか行きたいとこあるか?」

「うーん……特に」


無い。という事でモール内にあるゲームセンターに来た。


「どれか欲しいもんあるか?
こういうのは俺得意なんだよ」

「ん〜……ならあのウサギのストラップ」

「よっしゃ任せろ」



UFOキャッチャーでウサギのぬいぐるみストラップを取ってもらったり……。




「……お前射撃上手いのな。警察やれるぞ」

「ゲームで良くやるから……」


(……本当は本物の銃で撃ってるけどね)



射撃のゲームで二人で最高得点を出したり……。

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momoryu(プロフ) - さちさん、コメントありがとうございます!ちまちま頑張って続けていくのでよろしくお願いします。 (2019年8月8日 6時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続編も期待大です。よろしくお願いします。 (2019年8月8日 3時) (レス) id: 02606fd336 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:momoryu | 作成日時:2018年11月7日 9時

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