はじまり 2 ページ3
「…デリカシーがありませんでしたかね」
必死に服の袖で涙を拭う少女に男は近づき、ハンカチを差し出す。
それを横目で見ていた少女はハンカチを素直に受け取り、ハンカチを目に抑えた。
「……死のうとしてるのなら…僕が止めます。
その代わり、残りの人生を僕にくれないか」
「……え?」
男はそう言い、驚いて振り向いている少女の横のフェンスにカシャンと背を預けた瞬間。
「アイラ、何してるのそんな所で。
バーボンも、呼んできてって言ったわよね?」
突然のベルモットの声にバーボンと呼ばれた男とアイラと呼ばれた少女は屋上の入口に目を向けた。
「すみません、少し話し込んでしまいました」
バーボンは適当な嘘をつきつつ、アイラに手を差し伸べた。
手を出された少女は少し考えた挙句、素直に手を取ってバーボンの横に降り立った。
「続きはまた後で」
「……!」
ベルモットに見えないようにバーボンに耳元で囁かれた。
それにアイラはびっくりしたものの、平然を装ってベルモットについて行った。
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momoryu(プロフ) - さちさん、コメントありがとうございます!ちまちま頑張って続けていくのでよろしくお願いします。 (2019年8月8日 6時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続編も期待大です。よろしくお願いします。 (2019年8月8日 3時) (レス) id: 02606fd336 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:momoryu | 作成日時:2018年11月7日 9時