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デート 18 ページ19

「いらっしゃいませ、何かお探しですか?」

「あ、ペアのアクセサリーとかありますか?」


零が店員さんと話しだしたのでAはその間に色々と物色することにした。
普段こういうお店に入ったことが無いAは、置いてあるもの全てが素敵に見えた。

(あ、これいいかも)

そんな中、二つの細い指輪がAの目に留まった。

真ん中に紺色の細い線が入っており、片方には星、もう片方には月の形をした黄色い小さな宝石が付いている。




「これ、気に入った?」


店員と話してたはずの零の声がいきなり耳元で聞こえ、肩が跳ねる。


「ま、まぁ……」

「月と星か……いいね、綺麗だ。
これにするか?」

「他に見なくていいの?」

「僕は全部見てないけど、Aは見てただろう?
その中でこれが君の目に留まったんだ。これしかないだろう」


そう言われ店内を見回してみると、どうやらAは無意識に店内を一周していたようだった。


「……なら、これがいい」

「よし。
すみません、これください」


零が呼ぶと、さっき話してた店員さんがショーケースから指輪を出してくれた。


「サイズ測りますね。
それと、指輪の裏に文字彫れますがどうしますか?」

「文字ですか……なら僕たちのイニシャル入れようか」

「分かりました。
ではこれからサイズを合わせて文字を入れるので……しばらくしてからまた来てください」




ということで時間つぶしの為に店を出た。


「お腹空いた?」

「ん〜少し」

「そうだ、ここ遊園地もあるの知ってたか?そこに売店もあるから、そこで買おう」


お昼時だから喫茶店は人が多いだろうし、ということで早速向かった。


「これが遊園地……初めて来た」

「なら良かった」


口を半開きにしてキョロキョロとアトラクションを見回すAに、零は頬が緩む。

とりあえず売店でたこ焼きとか焼きそばを頼んで、ベンチで食べる。
食べてる間も走ってるジェットコースターを目で追ったりしているAに、零は食べ終わったら少し遊ぼうと思った。


「乗りたいもの、ある?」


零がそう聞くと、Aはうーんと唸る。

(ジェットコースターは怖そうだな……初めてにしてはハードルが高い。
かと言ってコーヒーカップは酔いそうだし、メリーゴーランドも微妙……。
となると残りは)


「観覧車、かな」

「なら食べ終わったら乗ろう。滅多に乗らないしね」


なんて二人で観覧車を眺めてると。






ドォン!!



爆発が起きた。

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momoryu(プロフ) - さちさん、コメントありがとうございます!ちまちま頑張って続けていくのでよろしくお願いします。 (2019年8月8日 6時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続編も期待大です。よろしくお願いします。 (2019年8月8日 3時) (レス) id: 02606fd336 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:momoryu | 作成日時:2018年11月7日 9時

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