28話 ページ28
「ねぇ、呼び出そうよ、そいつら」
真顔であんずちゃんはそういった。
その後くすりと笑うと「嘘だよ、うーそ」。
あんずちゃんはその後「ここからは真剣、」と言うと話し始めた。
「手紙を送ってくるくらいなら、必ずまた行動を起こす。でもその時にはみんなに危害を加える可能性があるからその前に行動しよう」
あんずちゃんはカバンの中からガサゴソと音をたてて取り出したものはあの白い封筒だった。
「なんであんずちゃんがそれを…」
「今日先生から渡されたの。あたしにって」
「あんずちゃんにも…」
中身を見せてもらうと、学校に送られてきたのとほとんど同じ内容だった。
あんずちゃんにも迷惑をかけている、そんなことを考えるとからだが思わず震えてきてしまいそうになる。
「少しの間の辛抱だから」
あんずちゃんがそう言う時に、扉を開ける音がする。
「誰だろう…。Aちゃんはちょっと待ってて。あたしが見てくるから」
そう言ってあんずちゃんが扉を開けると、先生らしき声が聞こえる。
きちんとすべて聞くことは出来なかったが、あんずちゃんの相槌だけははっきりと聞こえた。
数分経つとあんずちゃんは戻ってきた。
「来週の1週間、特別にあたしとAちゃんを休みにしてくれるって。文化祭を実行させるためだからって、許してくれたの。特別に」
今日は木曜日。
私は大事をとって明日、そして来週の1週間という長い間学校を休むことになった。
なにもしないという約束を"あいつら"とすれば1週間の長い間という期間を短くできる。一昨日と同じようにみんなと過ごすことが出来る。
「あたしも、大事をとって休むわ。」
「ごめんね、あんずちゃん…」
「ごめんよりもありがとう、が聞きたいな、あたしは」
「…うん、ありがとう」
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あいらいす(プロフ) - コメント失礼します！わたしはみつる推しなのですが、なかなかメインのモノがなく…こちらやっと見つけて読ませていただいたのですがとてもキュンキュンしました(*´-`*)めちゃくちゃ感動してます…！続き楽しみにしてます！頑張ってください☆ (2016年5月7日 23時) (
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作者名：柚日 | 作成日時：2016年4月23日 0時
