ホストだって恋をする。

ふたりになら ページ14

Aside







涼「すみません…、

そんなこと言わしちゃって…。」







伊「僕も、すみません…。」







A「いいんです。

気にしないでください。

ただ、私がふたりになら、言っても

いいんじゃないかって、勝手に思っただけです。」







これは本心。






ちらっとふたりのほうを

見てみると、




山田さんは、にこっと微笑んで、






涼「俺、そんな存在になれて

嬉しいです。

俺でよければ、いつでも頼ってくださいね。」







伊「僕も。

心が迷子になったら、いつでも

ここに来てください。」







ふたりともあったかいなあ。






そのとき、私は

心から笑った。






今までの人生で一番の笑顔を

ふたりに向けてみせた。







涼「…かわい。」






A「え？？」






涼「…！！

あ、なんでもないです！」






なんだろ？

声が小さくて、聞き取れなかったな。







涼「あ、連絡先！

交換しませんか？」






A「あ、いいですよ。

でも私、友達いないんで、LINEとかじゃないですけど…。」






涼「全然大丈夫です(^^)

…ってゆうか。

俺ら、友達じゃないですか。」






…え……






A「友達になってくれるんですか？」






伊「僕たちは、もう友達だと

思ってましたけどね(笑)。」






涼「ね(笑)。

あ、あと！

敬語は今日で終わりにしましょ？

Aさんは、俺の事、山田さん

じゃなくて、涼介って呼んでください。」






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