ワガママな王子とプリンセス

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家に帰ると洗濯もやりっ放しで洗い物もやりっ放しだった。

兄と二人暮らしだがお兄ちゃんは家事が出来ないから全て私がやっている。





『もー。少しぐらいはやってよね。』





すると机の上に置いてあるスマホがぶるぶる震えた。









『もしもし。』




美 《もしもしAー？》




『あぁ、美於。どうした？』




美 《今日バイト休みだったよね？》




『うん。』




美 《今からご飯行かない？》




『え、今から？』




美 《うん、ダメー？》




『ダメじゃないけど今店から帰ってきたから。』




美 《あー、そうだったね！おつかれ！》




『ありがとう。また準備できたら連絡するね。』




美 《はーい！》









電話を切ってひとまずシャワーを浴びに洗面所に行った。


鏡に映る自分を見る。

目の下のクマが目立つ。




『最近寝不足だな。』




最近毎日毎日忙しくて疲れ果てている。



全然寝れてないし、本当は今日ゆっくり寝たかったけど久しぶりに美於とご飯行くし、断ると申し訳なかったから行くことにした。





シャワーを浴びていろいろ準備をするのに30分くらいかかってしまった。


時計を見るとまだ11:00





ふと亜嵐くんを思い出す。

さっきまで一緒にいたんだな。
亜嵐くんが一緒に帰ろって言ってくれたのは本当に嬉しくてまだその言葉が頭の中に残っている。

何気ない話もすごく楽しかったし、、


何より連絡先を交換したのが今でもびっくりしている。

思わず笑みがこぼれる。




そしてまた机の上に置いてあるスマホが震えた。




美 《ちょっとまだー？遅くない？》




『ごめんごめん。今終わったから行こ！』




美 《うん！じゃあ駅の前に来てね！》




『分かった！』









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