ワガママな王子とプリンセス

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2月10日 AM7:00




今日は日曜日だからゆっくりしようと思っていた。
けどバイト先の人がインフルエンザになって急遽私が代わりにやることになってしまった。




もうすぐバレンタインデー。


私のバイト先はカフェだから今日はたくさんの人が来るだろう。
クッキー買ったり、チョコ買って行ったりするんだろうな。




はぁあ。めんどくさいな。バイト。


そう思いながらバイトに行く準備をして家を出た。









お店の準備をしていると美於がやって来た。




美 ｢今日は忙しくなるねー。｣




『せっかくの休みだったのにな。』




美 ｢A休みだったもんね。どんまい！w｣




この子はバイト先の友達の美於。


私は友達が少なくて唯一の友達が美於なんだ。




♪〜

"加速する時代駆け抜けて行こう
We're singin'I get high"




テレビから音楽が聞こえた。




美 ｢きゃー！GENEだー！｣




『あぁ。GENERATIONSね。』




美於は代のGENERATIONSファン。

1番好きなのは"佐野玲於"って人らしい。




名前の最後の文字が一緒だってことにすごく嬉しがっている。




美 ｢玲於カッコよすぎる！｣




『今日はなんの広告？』




美 ｢UNITEDJOURNEYのDVDだよ！｣




『へぇ。そうなんだ。』




美 ｢私もう見たんだー！めっちゃカッコよかったの！｣




『よかったね！』




美 ｢Aもさ何か興味あるものとかないの？例えば好きなアーティストとかさ！｣




そういえばそういうこと考えたことなかったな。

私はディズニーオタクだから。




『アーティストとかはいないかな。私ディズニーだもん。』




美 ｢あー。そうだった。あんたはディズニーオタクだったわ！｣




私は小さい頃から憧れている｢白雪姫｣を夢見ている。

素敵な王子様が私の目の前に現れてくれたらなって。




店長 ｢おはようございます！今日も1日お客様を笑顔にできるよう一生懸命頑張りましょう！よろしくお願いします！｣




店長の呼びかけで今日の一日がスタートした。




美 ｢朝からGENE見れて幸せだなー。｣




美於は朝からずっとそう言っている。

今で何回目？




『美於。仕事集中して。水零すよ。』




美 ｢ごめんごめん！｣




美於はGENERATIONSになると口数が多くなる。

口を開くとずっとGENERATIONSの話ばかり。

それを何回聞いたことか。




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