#16 ページ33
凜 side
隼 ｢なんかあの2人ラブラブだなー。｣
私は知っている。
隼がAのことを好きってことが。
隼のことも応援してあげたいけど正直Aの恋のほうを応援したい。
凜 ｢めちゃいい感じだしね。｣
隼 ｢なんか見てて辛い。｣
凜 ｢本当にAのこと好きだよね。｣
隼 ｢好きじゃないから！｣
凜 ｢そうやって嘘ついても無駄ですよー。｣
隼 ｢嘘じゃないし。｣
凜 ｢好きなんでしょ？バレバレだから。｣
隼 ｢、、うん。｣
隼は肩を沈めてそう言った。
隼 ｢でもあいつ佐野先生のこと好きだから。｣
凜 ｢うん。でも応援しよーよ！｣
隼 ｢わかってる。｣
隼が辛いのわかるけどAのこと好きならAの恋も応援してあげなきゃいけない。
それを隼に言うと"わかってるわかってる"ってキレ口調で言った。
隼 ｢幼稚園のころに戻りたいな。｣
隼が突然そう言った。
なんで？って聞いてみると
隼 ｢A、、俺のこと好きだったから。｣
『それ本人から聞いたの？』
隼 ｢うん。｣
そうだったんだ。でも昔のことだからね。
小学校の頃からAと一緒にいたけどAは全然モテなくて好きな子には振られてばっかだった。
いつも私に泣きついてきて慰めてたっけ。
｢凜だけモテてずるいー。｣って泣きながらよく言われた。
私だって好きな子に振られたことあったし。
逆に私はAが羨ましかった。
たくさん恋しててたのしそうだったから。
隼 ｢俺絶対Aを振り向かせてやる。｣
凜 ｢うん。頑張れ！｣
よーし！って言ってご飯をバクバク食べ始めた。
凜 ｢そんなに速く食べると喉につまるよー。｣
って言ったら隼はむせ出して顔を真っ赤にしていた。
凜 ｢ほらやっぱり。笑｣
隼 ｢ゴホッゴホッ。あっぶね。｣
Aの方を見るとすごい楽しそうに喋っている。
隼 ｢あーやっぱあの2人見てらんないわ。｣
凜 ｢ふふっ笑｣
本当に面白い子だなって思った。
Aも隼も頑張れ。。。
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作者名：佐野ももこ | 作成日時：2018年9月3日 20時
