佐野先生に恋をしました。 (ページ31)

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☆ ページ31

はぁーあ。社会の授業は本当に眠い。

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

メ｢はい終わりまーす！｣

凜｢あーやっと終わった。｣

隼｢眠すぎー。｣

『今日ランチルームだよね？』

凜｢あ、そーだった！早く行こ！｣

この学校では教室で食べるクラスとランチルームで食べるクラスと別れている。

だからメニューは全然違う。

ランチルームに行くとまだ人が全然いなくてガラッガラ。

でも1人だけ座って食べている。

凜｢あれ、佐野先生じゃない？｣

『え？！』

凜｢わっびっくりした。急に大きな声出さないでよー笑｣

『ごめんごめん笑』

凜｢あ、今日佐野先生と食べたら？｣

『え？無理無理無理。』

凜｢なんでよー。別にいいじゃん！｣

隼｢行ってきたら？｣

『隼まで。』

凜｢せっかくのチャンスなんだから！｣

『うん。わかった。』

凜｢頑張って！｣

凜に背中を押されて転びそうになった。

『あ、あの先生、、』

佐｢ん？｣

『今日はありがとうございました。』

佐｢ううん。もう大丈夫？治った？｣

『はい！だいぶよくなりました！』

佐｢よかった。でーそれだけ？｣

『え、えっと、、』

佐野先生は首を傾げてこっちを見ている。

後ろを向くと凜と隼が頑張ってって言っている。

『あ、えっと、、一緒に食べてもいいですか？』

佐｢うん、いいよ。｣

『え、本当に？ありがとうございます！』

佐｢え、そんなに嬉しい？｣

『はい！』

先生はニコって笑って"可愛い"って言った。

先生に"可愛い"って言われた瞬間じわーって体が熱くなっていった。

佐｢早くランチ持ってこれば？｣

『あ、はい！』

並んでいると凜と隼が後ろから来た。

凜｢よかったじゃん！｣

『興奮止まんないよ！』

隼｢2人のこと観察しとこっか？｣

『それだけはやめて。恥ずかしいから。』

隼｢こっそり見とくわ。｣

『ダメ！』

凜｢まぁいいじゃん！それよりせっかくの機会なんだからたくさん喋りなよ！｣

『うん！ありがとう！』

凜は本当に優しい。
凜と友達になってよかった。