佐野先生に恋をしました。 (ページ19)

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A side

『よし、もう落ち着いた。』

保｢大丈夫？無理しないでね！｣

『はい。ありがとうございました。』

養護の先生に一礼して保健室を出た。

佐野先生に迷惑かけちゃった。

そう思っていると前から佐野先生が歩いてきた。

先生は私を見てこっちに走ってきた。

佐｢もう大丈夫？落ち着いた？｣

『はい、大丈夫です。』

先生は｢よかったー｣って安心した顔で言う。

『迷惑かけちゃってごめんなさい。』

佐｢え、なんで謝るの？べつに悪いことしてないじゃん。｣

『迷惑かけちゃったんで。』

佐｢べつに俺は大丈夫。お前のほうが心配だし。｣

先生はすごい優しくてもうこの時から好きになってたのかな。

最近、先生が他の女子たちと喋っているとなんか嫉妬しちゃうし、、

この頃から先生のことを意識し始めていた。

佐｢今日さ部活のあと1対1やらない？｣

『あ、今日は違う予定が入ってて。』

先生は少し肩が沈んで落ち込んでいた。

佐｢そっか。じゃあまた今度。｣

って言って私の横を通り過ぎて行ってしまった。

いつでもできるのに。そんな不満な顔しないでよ。

私は教室に戻った。

凜｢Aー！｣

『ごめんねー。心配かけて。』

凜が抱きついてくる。

凜｢先生となに話したの？何もされなかった？｣

って何回も聞いてくる。

『ううん。なんもだよ！大丈夫。』

凜｢そっか！ならよかった！｣

凜は本当に心配性だな。

こんなに私のこと心配してくれる友達は凜だけだよ。