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☆《ンダホ》アスレチック ページ7

あ「すごーい…」


いつものンダホのスピードじゃなかった。

ガシャン

と、アスレチックが揺れた

と思ったら


ン「よっほっ…っと」


いつもの何倍もの速さで

ンダホがアスレチックを登ってきた。

宙ぶらりんの私の元まで

あっという間に助けにきてくれた。


ン「大丈夫かよ!!はやく手ぇ貸せ!」


空いた手で

指し伸ばされたンダホの手を掴んだ。

ぐっ

と、強い力で引っ張られる。

しがみついていた右腕は痺れきっていた。


ン「わりぃ、腕痛くなかった?」


引かれた左腕を気にしながら

ンダホが私の顔をのぞき込む。


あ「ありがと、助かった」


痺れた右腕が

言う事を聞かない。


ン「怪我は!?頭とか打ってないか!?」


心配そうに慌てるンダホ


あ「大丈夫だよ!降りれるから、平気!」


そういって手すりをつかもうとしたが


あ「あ、あれ?」


右手が動かなかった。


ン「右手か」

あ「?!」


まだ何も言ってないのに

右手が動かないのを悟ったンダホは

私の腕をとって

肩に回した。


あ「うぁっ?!」

ン「ゆっくり降りるから、左腕でしがみついて?」


慌ててンダホにしがみついた。

心臓がバクバクしてる。

ガタイのいいンダホは

難なくアスレチックから降りた。


ン「とうちゃーく、歩ける?」


そういって

私をゆっくり地面に下ろす。

足に伝わる硬い感触に

何故か少し安心した。


あ「ごめんね、重かったでしょ」

ン「全然、そんなことより、腕!」


私の心遣いをスルーし

ンダホは私の右腕を取った。


ン「まだ痛い?」

あ「痺れてるだけだよ大丈夫」

ン「ここは?」


少し腫れているところに

ンダホの手が触れる。

ビリッ

とした鈍い痛みが

腕全体に走った。


あ「いっ…!?」

ン「手首かぁ、やっちゃったねー、捻挫かな」


そういいながら

カバンから白いテーピングを取り出した。

ビッ

と、なれた手つきでテープを切り

あっという間に手首に巻いた。


ン「とりあえずこれでよしかな、動かせる?」

あ「うん、さっきより全然楽!」


ならよかった

と、ンダホが満足そうに微笑んだ。


ン「はやく帰ろう、家着いたらちゃんと見てやる」

あ「あ、うん!」


慌てて立ち上がりながら

自分の荷物を取ろうとしたら


ン「右手で重いものしばらく持つな!!」


と、右手を取られ

ぎゅっと握られた。

荷物はすでにンダホが背負っていた。

大きくて

温かい手だった。

痛みは既に

消えていた。

《ぺけたん》看病→←☆《ンダホ》アスレチック



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林檎 - 長文失礼しました。更新頑張ってください! (2016年7月27日 23時) (レス) id: 8eb33a0bf7 (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - 面白かったです!余談ですが、風邪を引いたときにウィダーインゼリー飲む人ですか?ぺけたんの話を見ていたら、出てきたので・・・私はお粥があまり好きではないので、ずっとウィダー飲んでいますw (2016年7月27日 23時) (レス) id: 8eb33a0bf7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HERMÈS | 作成日時:2016年6月26日 16時

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