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☆《ンダホ》アスレチック ページ6

あ「うーん、暗いね」

ン「夜だからね」


とある日曜日の夜

時刻は9時

昼間は賑わうこの公園も

今は風に揺られる木の葉の音しかしない。


あ「はじめますかー、特訓」

ン「よろしくお願いします、A先生!」


静まり返った公園に

ンダホの元気な声が響いた。

今日は撮影のために来たのではなく

ンダホのアスレチック特訓のため

夜の公園に来ている。

夏の初めとはいえ

夜はやはり冷える。


あ「結構、涼しいね」


腕をさすりながら呟くと


ン「着とけば?風邪ひくよ」


すっ

と、差し出されたのは

さっきまでンダホが着ていた薄手のパーカー。


あ「寒くないの?」

ン「お前にくらべりゃ当然」

あ「……ありがと」


微笑んだンダホが

あまりにもかっこよくて

何故かすごく照れる。

かなりぶかぶかだけど

ンダホの体温が伝わる感じがして

それだけで幸せになれる。

単純だな、私。


ン「なんでうつむいてんの?はやくはやく!」


いつの間にか

ンダホはアスレチックの下にいた。

慌てて駆け寄る。


ン「俺、あんま高いとこ得意じゃないんだよなー」

あ「じゃあ今日は高い所に少しでも慣れようか」


私は昔からアスレチックや木登りが好きな

猿人系女子だったから

大得意なのだ、アスレチック鬼ごっこ。


ン「え、どこまで登る気?!」

あ「うーん…どこまで行けるかな?」


するするっ

と、1番高い所まで登りきる。

下をみても

闇が広がっているだけ。

手元しか見えない。


ン「Aどこいった?下からみえない!」


下でンダホの声がする。

姿は、見えない。

何故かもやっとした不安が

胸の内をよぎった。


あ「私、ここにいる!1番高いとこ!」


場所を伝えよう

そう思って

ポケットの中のスマホを取り出した。

そのときだった


《ガサッ


木の中の鳥が飛んだのだろうか

その音に驚き

スマホを取り落としそうになる。


あ「あっ」


その拍子に

ぐらっ

と、体が傾いた。


ン「A!?」


悲鳴を聞きつけたンダホが

下からライトで照らしてくれた。

私はというと

間一髪

片手でしがみついた状態で

落下を逃れた。



手元も下もみえず

どれくらい高い所にいるのかもわからず

上に登ることもしたに飛び降りることもできない

中途半端な場所で宙ぶらりんになっていた。


ン「A!?ちょ、大丈夫?!」

あ「へーきだよ!」

ン「絶対手ぇ離すなよ!」


ガシャン

と、アスレチックが揺れた。

☆《ンダホ》アスレチック侠←《マサイ》嫉妬



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林檎 - 長文失礼しました。更新頑張ってください! (2016年7月27日 23時) (レス) id: 8eb33a0bf7 (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - 面白かったです!余談ですが、風邪を引いたときにウィダーインゼリー飲む人ですか?ぺけたんの話を見ていたら、出てきたので・・・私はお粥があまり好きではないので、ずっとウィダー飲んでいますw (2016年7月27日 23時) (レス) id: 8eb33a0bf7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HERMÈS | 作成日時:2016年6月26日 16時

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