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一週間ほど経つと、
以前より体力がついた
Aは前より舞う時間が
長くなっていた。

熱も出さなくなり、
呼吸も安定している。


お館様より、
俺と不死川の任務に
同行するよう言われた。

不『宇髄、俺が鬼を惹きつける。
  Aを見ててくれェ』

宇『はいよ。不死川が死にそうでも、
  Aを守る、だろ?』


Aの屋敷に着く前に
約束を交わす。

2人同時に鬼に集中すると、
奴がもし現れた時にすぐに行動できねえからな。


宇『おーい、行くぞ』

屋敷の中に向かって声をかける。
緊張している面持ちのAが出てきた。


「…頑張るからね」


髪を結っている紐についている石を触ると
小さく呟いていた。


不『…俺たちを信じて舞をしろォ』

不死川がAの頭を優しく撫でる。
俺はAを抱き上げると、
任務先へと走って行く。



夜に街道を歩くと人が消える、
その噂がある場所へと着いた。


宇『とりあえず広い範囲で札を貼るか』

俺が行く、と不死川が札を貼りに行った。
その間、未だに緊張しているAの
背中を摩る。


宇『大丈夫だ、いつも通りやれって』


「う、ん…」


だめだこりゃ、手足が震えてるじゃねえか。


宇『…いつもの約束すっか。
  これが終わったら…』


「ふふ、甘味処!」


宇『そうだ、だから頑張れよ』

その時不死川が帰ってきた。

不『追加情報だァ、
  どうやら恋仲の奴らが狙われるらしい』


宇『…じゃ、俺頑張りますか』

不死川は鬼を斬る役目、
つまり俺しかいないもんな?と
自慢気に不死川を見て笑った。



不『…いいかァ、振りをするだけだァ』

宇『わかってるって。』

陽が落ちると、
Aと手を繋いで街道を歩いていく。


「本当に来るかな?」


宇『ちゃんとそれらしいことしときゃ
  すぐに来るはずだ』


「それらしいこと?」


俺は立ち止まると、
街道にあった大きな木にAを立たせ
顔の横に手をつける。

顎を持ち上げると、
ゆっくりと顔を近づけ耳元に唇を寄せる。


宇『…振り、だからな?』

「っ、…!」


耳元で囁かれたことに身体を跳ねさせたAは
俺の背中に手を回してぎゅっと掴んだ。


チラッと不死川を見ると、
鬼よりも恐ろしい形相でこっちを見ていた。

不死川がいなきゃ俺、暴走してたかも。

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美穂(プロフ) - これからも更新楽しみにしてます (2022年12月1日 22時) (レス) id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - メッセージのお返事までありがとうございます♪更新もありがとうございます‼︎こちらこそよろしくお願いします^_^ (2022年7月23日 22時) (レス) @page29 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
momopara427(プロフ) - 美穂さん» コメントありがとうございます!評価が伸びず悩んでいたところお褒めの言葉をいただき頑張ろうと思えました、なかなか更新速度が上がりませんがこれからもよろしくお願い致します! (2022年6月16日 22時) (レス) id: 75e355c4c9 (このIDを非表示/違反報告)
momopara427(プロフ) - マリイさん» コメントありがとうございます!妓夫太郎などの性格などしっかりと勉強してから取り組んで見たいと思います、リクエストありがとうございます。 (2022年5月22日 22時) (レス) id: 75e355c4c9 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 夢主が妓夫太郎を養子にして夢主が妓夫太郎に付けた名前は飛鳥 妓夫太郎は夢主に依存して夢主は妓夫太郎を溺愛してる設定見たい (2022年5月22日 11時) (レス) id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:momopara427 | 作成日時:2022年4月30日 22時

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