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そして、俺たちはAから
離れるように散らばった。

来なきゃ来ないで、
また別の方法を考えればいい。

すぐに行ける距離で
俺は木の上にいた。

全員が息を殺して
Aの姿をジッと見つめる。

暫く経つが、何も変わった様子はない。

別の方法を考えるか、と
安堵の息を吐く。

ただでさえAを危険な目に合わせないよう
柱達で守ってきたが
今は身一つで危険と隣り合わせにいる。

その時、Aが
両手で耳を押さえている。

何かが迫っているのか、
周りを見渡す様子が伺える。
いつ、その身を助けに行くか。

本来なら今すぐ助けてやりてぇ。
だが、相手の居所がわからない今、
それを見つける方法はただ一つ。


捕らえられたAを追う事。


全員が刀に手を伸ばしながら
固唾を飲んでその状況を見つめた。

すぐに迎えるように
両足に力を込めて待つ。


その瞬間、
何かに引っ張られるように
Aの身体が宙に浮き
凄まじい速さで山の中を移動して行った。

瞬時に柱達全員がその後を追う。
あまりの速さに全員が驚いた。


宇『くそ、速いな…』

不『全員たどり着かなくったっていい、
  絶対にAを見失うなァ!』

し『わかってますよ』

小『俺1人でも充分だ』

時『それにしてもこんな道あったんだね』


Aが飛ばされている方向には
見たことのない道があった。

俺たちの行く道を塞ぐように
Aが通った後は草木が生い茂る。


義『…まさか』


急に開けた場所に辿り着く。
全員が足を止めた。


そこには、Aの住んでいた家があった。


煉『なぜ、ここに出たんだ』

甘『ここは、どこかしら…』

時『Aの家だよ』

し『ですが、そことは違う山に…』

小『Aはどこに行った』

宇『急いで家の中に入るぞ!』


家の中に入ると、
そこには悲惨な場所は何一つ消えていた。
今でも誰かが住んでいるような、
綺麗な家だった。


煉『あの日はこんなに綺麗では
  なかったはずだが…』

宇『俺が壊した壁も直ってやがる』

義『…声…』


小さな音で何かが聞こえる。

俺達はそこの扉を開けた。


そこにはテーブルを囲むように座る
3人の大人。

真ん中に幸せそうに笑うA。
その両隣は、きっと両親だろう。


宇『これは…なんだ…?』

綺麗な髪飾りをつけてもらい、
とても幸せそうに笑うA。

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美穂(プロフ) - これからも更新楽しみにしてます (2022年12月1日 22時) (レス) id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - メッセージのお返事までありがとうございます♪更新もありがとうございます‼︎こちらこそよろしくお願いします^_^ (2022年7月23日 22時) (レス) @page29 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
momopara427(プロフ) - 美穂さん» コメントありがとうございます!評価が伸びず悩んでいたところお褒めの言葉をいただき頑張ろうと思えました、なかなか更新速度が上がりませんがこれからもよろしくお願い致します! (2022年6月16日 22時) (レス) id: 75e355c4c9 (このIDを非表示/違反報告)
momopara427(プロフ) - マリイさん» コメントありがとうございます!妓夫太郎などの性格などしっかりと勉強してから取り組んで見たいと思います、リクエストありがとうございます。 (2022年5月22日 22時) (レス) id: 75e355c4c9 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 夢主が妓夫太郎を養子にして夢主が妓夫太郎に付けた名前は飛鳥 妓夫太郎は夢主に依存して夢主は妓夫太郎を溺愛してる設定見たい (2022年5月22日 11時) (レス) id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:momopara427 | 作成日時:2022年4月30日 22時

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