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震えが止まらないAを
俺はとにかく強く抱き締め続けた。
俺だっていつ操られるかわからねぇ。

宇『いい子だ、それをずっと
  心の中でも言い続けろ』


煉『宇髄、騙されるな』


煉獄の冷たい目線を浴びつつ
俺はとにかく距離を保った。


宇『夢だからってそんな事言うようじゃ
  Aに嫌われるぜ?』


鼻で笑いながら告げる。


煉『死ぬ人間に好かれても仕方のない事』


刀を構える煉獄に苦笑いをした。


宇『おいおい、なんでお前だけ
  刀があるんだよ』


煉『鬼殺隊が刀を持っていないとは、
  見損なったぞ宇髄!』


凄まじい速さで走り込んできた
煉獄を交わしながら
Aを離さないように腕に力を入れる。



「や、めて…お願い、宇髄さんは関係ない…!」

宇『いーや、関係あるね。
  その前に煉獄、隊律違反』


夢の中だから殺されることはない
だから俺はひたすら起きる方法を考えた。

宇『A、とりあえず誰かに
  起こしてもらえるように
  必死に願え』


「う、ん…」

小さく頷くと
Aは手を組んで目を瞑った。



煉『宇髄…我々を裏切るのか?』

宇『その言葉、そっくりそのまま返してやるよ』

煉『そうか…ならば仕方ない』


雰囲気が変わったのがわかった。


煉『壱ノ型…』


宇『…げ、マジかよ』


その言葉が聞こえた瞬間、
俺は全力で遠方に飛んだ。




煉『不知火!』



宇『危ねぇな!夢の中でも使えるとか
  聞いてねえよ!』


だが、俺は見過ごさなかった、
微かに煉獄の腕が震えていることを。


「煉獄さん、やめて…」

それにしても、なぜ
俺は操られない?
初代巫女の目的がわからねぇ。



煉『気安く名前を呼ばないでいただきたい』



そんなことを考えていたら
目の前に煉獄がいた。

くそ、速すぎだろ…!


その時、またもや煉獄の腕が
震えていることに気付く。

そして煉獄は
Aの額に人差し指を当てる。



煉『…集中』



あからさまにさっきと雰囲気が違う、
煉獄も操られないように
必死で闘っているのがわかった。

その言葉を言った瞬間、震えがなくなり
刀を持つ手が動き出した。

俺は再び距離を空けて
煉獄の攻撃を避ける。



「お願い、誰か…!」



Aの必死な声を聞きながら。

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美穂(プロフ) - これからも更新楽しみにしてます (2022年12月1日 22時) (レス) id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - メッセージのお返事までありがとうございます♪更新もありがとうございます‼︎こちらこそよろしくお願いします^_^ (2022年7月23日 22時) (レス) @page29 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
momopara427(プロフ) - 美穂さん» コメントありがとうございます!評価が伸びず悩んでいたところお褒めの言葉をいただき頑張ろうと思えました、なかなか更新速度が上がりませんがこれからもよろしくお願い致します! (2022年6月16日 22時) (レス) id: 75e355c4c9 (このIDを非表示/違反報告)
momopara427(プロフ) - マリイさん» コメントありがとうございます!妓夫太郎などの性格などしっかりと勉強してから取り組んで見たいと思います、リクエストありがとうございます。 (2022年5月22日 22時) (レス) id: 75e355c4c9 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 夢主が妓夫太郎を養子にして夢主が妓夫太郎に付けた名前は飛鳥 妓夫太郎は夢主に依存して夢主は妓夫太郎を溺愛してる設定見たい (2022年5月22日 11時) (レス) id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:momopara427 | 作成日時:2022年4月30日 22時

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