舞い上がる【鬼滅の刃】2

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冨岡さんに話をしようとしたら
扉が開くのがわかった。

不『邪魔するぞォ』

宇『ゆっくり休めたか？』

次々と部屋の中に入ってくる
柱の人達を見て時間を確認する。

もう集合の時間だったんだ。


煉『…よもや、なぜ2人は濡れてるんだ？』

甘『まぁ！風邪を引いたら大変よ！』

小『…………』


小芭内が黙り込んで見ている先を
全員が視線を動かして見る。


そこには、鍋を持ったままの冨岡がいた。



義『…違う』



不『てめェ…』


時『そのことは僕から話すよ』


手拭いで顔を拭きながら
時透の言葉に柱達が振り返る。
この状況は、何かあったからなのかと
不思議そうな表情だ。


時『悲鳴嶼さん達が待ってる、
　 急いで行こう』


甘『Aちゃんは、私と準備してから
　 行きましょう、ね！』


「そうだね、ありがとう」


心なしか元気が無いように見えるA、
何か訳があるのは間違いなさそうだ。

甘露寺に任せて、
他の柱達は山の麓まで走っていく。




宇『なんかやらかした訳じゃねえよな？』


時『そんなこと僕がする訳ないでしょ』


不『じゃなんであんなにAは
　 気分が沈んでんだよォ』


時『それを今から話すから』


煉『お腹が空いていたんじゃないか？』


小『腹減ったら全員気分が落ち込むと
　 思い込むのはやめろ』


義『昨日の夜は食わずに寝ていた』


小『食わずに、だと？』


宇『刀はしまえ、伊黒、不死川』


時『声はかけたけど、口開けて寝てたんだよね』


不『まァ、あの慣れない力使えば
　 そうなっても仕方ねえなァ』

小『今日にせず時間を空けるべきだったか』

煉『それではAが納得しないだろう』

宇『あいつのことだから1人で行きます！って
　 言いそうだよな』


そんな話をしてると、
山の麓へと辿り着いた。


もうそこには胡蝶さんと悲鳴嶼さんがいた。


し『…なにかあったのですか？』


甘露寺さんとAがいないことで
勘付いたのだろう。



時『それは僕から話すよ』



僕は夢で起きたこと全てを話した。


時『…っていうことがあったんだ』


全員が僕の話に疑問を持つ。


宇『…なんで時透だけ夢の中にいけたんだ？』


そう、それが一番不思議な点だった。


時『一番好きだからかな』


し『なにか発動条件があったのでしょう』


結構真剣に答えたのに無視された。


煉『もしかしたら母上の護る力が発動され、
　 時透が呼ばれた可能性があるのかもしれないな』

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