検索窓
今日:20 hit、昨日:5 hit、合計:25,632 hit

45 ページ46

その時、血の流れの中、
光を感じた。
暖かい、全身を包み込むような光。



時『(Aが光り始めた)』


『あの娘、何を…!』


鬼がAに気付いた、
凄まじい速さで鉄格子に走っていく。

だが、その速さを上回っている3人は
その前方へと先回りし、鬼に刀を振るう。


煉『Aには近付かせはしない!』

時『Aに傷一つでもつけてみなよ、殺すよ』

宇『傷付けなくても殺すっつーの』


『私は最強の血を手に入れた、
 それを絶やしてたまるかァァァァア!』


初めて鬼が感情を露わにした。
先程より増す力。


「(全員を治すイメージ…)」


私は桜の花びら一つ一つに
願いを込めて舞うように祈る。


宇『なんだ…?空から桜の花びら…?』

時『これは…Aの力…?』

煉『桜の花びらがついた箇所の傷が
  治っている…よもや、こんなことが…』


桜の花びらが柱達の身体を治していく。


『グアア!』

桜の花びらは鬼に当たると
煙を上げながら肉体を燃やしていく。


『許さない許さない許さないユルサナイ!』


身体が大きくなり本来の鬼の形になり始める。


煉『まだ力があるのかこの鬼は!』

宇『早く終わらせるぞ、Aの体力が持たねぇ!』

時『あの硬さ、全員でやらないと首切れないかも』


各々が切り掛かっていく。
肝心な首に刀が入っていかない。

力を手に入れたのにも関わらず、
首元に刀が入らない、
この鬼がどれだけ強いのかが身に染みる。



不『弐ノ型 爪々・科戸風!!』



宇『不死川!』


不『訳は後で聞く、時透!煉獄!やれェ!』


2人は同時に飛び跳ねると
首に向かって刀を振るう。


不『宇髄ィ!』

宇『わかってるっつーの!』


そのあと2人が飛び跳ね、
逆方向から首に刀を振るう。



『ぐ、アアアアアア!!』



その時、鬼の首が舞い上がり
地面に落ちていく。

サラサラと消えていく様子を
息を整えながら見る。



時『A!』

その時、屋根の上で舞いを続ける
Aに時透が走っていく。

時『もういい!終わった!』

珍しく声を荒上げるようにして告げると
舞を続けるAを強く抱き締める。



「っ、ひっ…ヒィっ…!」


息ができない、息の方法がわからない、
どうやって呼吸するんだっけ




その時、私の大好きな手が
優しく背中を撫でてくれた。


煉『A、大丈夫だ、ゆっくりでいい』

不『俺達の声だけを聞けェ』

宇『A、戻ってこい』

宇髄さんが私の手をゆっくりと握ってくれた

46→←44



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (24 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
66人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 愛され
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:momopara427 | 作成日時:2022年4月14日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。