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※オリジナルの鬼出ます


煉『この辺りか?』

「うん、あそこに見える山がそうだよ!」

自分生まれ育った景色に思わず頬が緩む。

時『…本当に何もないね。街まで遠いし』

たしかに街まではかなり距離があり、
大きな山がひとつだけある。

ただそこでずっと暮らしていた私にとって
これが普通なのだから疑問は持たなかった。


煉『山の中入ってすぐにあるのか?』

「そうだね、30分くらい登るけど…」

時『熊とか出ないの?食べたりした?』

「なんか、無一郎くん悪意を感じるよ?」


煉獄さんが熊の味を知りたいと
なんか変なスイッチが入りながらも
山の中へと入って行った。

私は道案内するのに無一郎くんに
降ろしてもらい、山を登る。

私はふと足を止めた。
違和感…がする。


時『A?』

この違和感は、なんだろう。

煉『…どうした』


わからない。違和感がすごい。


「いや…なんか、静かだなって。
 動物や鳥の気配がないなぁって思って」

気のせいかな?そう思いながら
再び歩み始めた。


煉『確かに静かだが…』

時『普段ゆっくり山なんか歩かないから
  わからないや』


違和感を感じつつも、
家の近くまで辿り着く。

「あの家が私の家だよ」

あの時の光景が思い浮かぶ。
私はその光景を振り切るように
止まることなく歩んでいく。


(来てはだめだ!逃げろ!)


家に近づき始めたとき
お父さんの声が聞こえた。


煉『A!!』

なんだろうと思った瞬間
煉獄さんの叫び声と共に抱き上げられ
身体が浮いた。


私がいた所に砂埃が上がる。


「な、に…?」

煉獄さんの腕の中で
何も状況が掴めない。


私がいた場所には
長い黒い髪の男の人が立っていた。

爪が長く、細い体。
鬼のような目。

鬼のような、目…?鬼、なの?


時『…待って、今昼間だよね』

刀を抜きながら無一郎くんが言う。

煉『だが、気配は鬼だ』


煉獄さんの表情が強張るのがわかった。

煉『…これは、手強いな』


私でもわかる、この気配は





死を予感させる。

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作者名:momopara427 | 作成日時:2022年4月14日 10時

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