舞い上がる【鬼滅の刃】 (ページ16)

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し『6匹、ですか…』

その驚きようだと
胡蝶もその数に出会したことはないんだろう。

不『…思ってることは一緒らしいなァ』

宇『Aが来てから、だろ？』

不『…あァ』

そう、俺達が思っていたこと。

それはAが来てから
鬼がやたらと増えて活発的になっていることだ。

だが、どう考えてもAの力ではない。
Aは鬼に遭ったことはないと言っていた。

辻褄が合わないが、
全員が思ってる以上何かしら原因はあるはず。

その時胡蝶が口を開いた。

し『…Aさんの採血をしてもいいですか？
　少し気になった点があるんです。』

不『あいつは血が苦手だ、採血なんか
　無理だろォ』

宇『でもよ、何が気になったんだよ？』

し『以前も怪我をして連れてこられたのですが、
　少し回復力が早い気がしまして。
　今日のもそうです、もう赤みはありません。
　あれほど内出血していたものは
　 2〜3日はかかると思うのですが』

不『…言われてみりゃ、確かになァ』

庭先にいるAの首元を全員が見る。
もう赤みはなく、綺麗な肌になっている。

宇『…採血に協力はしてぇ。
　だけど前に自分の指切っただけで
　大騒ぎしてた奴だ、一筋縄じゃいかねえよ』

不『縛り付けんのはやめろ、痕がつくからなァ』

し『しかし、腕を出して動かないようにするのは
　どう頑張っても括り付けるしか…』

全員が何かいい方法はないかと考える。

その時胡蝶がにこっと微笑んだ。

多分、良いことではねェ。

し『協力お願いしますね、宇髄さん、不死川さん』