雷に感謝(不死川) ページ32
今日は昼間からずっと雨だ
鍛錬もできずイライラする気持ちを
抑えながら座布団に座り
呼吸を整える
すると一通の手紙が届いた
あれは…冨岡のところかァ？
その文を開く
今夜は雷が鳴る
Aは雷が嫌いだ
簡潔すぎるだろォ
心の中で呟きながら身支度を整える
それほど遠くないため
傘を差しのんびりと歩いていく
今まで1人の女にこんなに尽くしたことが
あっただろうか。
不『邪魔するぞォ』
俺1人だけらしい。
独り占めできる事に胸を高鳴らせていた。
「はーい！！あ、不死川さん、こんにちは！」
いつもと変わらない笑顔が出迎える。
変わらなくていい、このまま続けばいい。
不『今日、雷鳴るって富岡から文がきた、
今夜は一緒に寝てやらァ』
茶の間に進みながら告げると
お茶の準備をしていたAから
よかった、と呟く声がした
その様子だと今日はまだ誰も来てなかったんだな
もうちょい早く来てやればよかったなァ
そこからAは編み物や縫い物を始めた
俺は呼吸を極めていた
特別な事をしなくてもいい、
そんな関係が楽だった
夕食は刺身にお吸い物、
小鉢には煮物や和物があった
晩酌にどうぞと、酒まで用意してある
本当によく出来てらァ、
いつか誰かに取られるのかと思うと
それだけでイラついた。
今日は洗い物くらいしてやると言うと
慌てたように首を振っていたが
俺に押されて渋々湯汲みへ行った
風呂場から鼻歌が聞こえ始めた
俺はそれに耳を傾けながら
皿洗いをしていた
先ほどまでは聞こえなかった雷鳴が
遠くで聞こえ始め、雨音が強くなる。
どうかこの雷鳴が近づく前に
Aが風呂から出る事を祈る。
その願いは叶わず雨雲は凄まじい速さで
近付いてきた。
その時、目の前で落ちたのかと思うほどの
地響きと轟音に己でさえ肩をびくつかせた
これはまずい
そう思った瞬間辺りが真っ暗になった。
「いやぁぁぁぁあ！」
真っ暗になった瞬間、走り出す。
脱衣場まで行き風呂場を叩く
不『A、大丈夫だ、ここにいっから
さっさと上がってこい
出られそうかァ？』
なるべく落ち着かせるように優しく声をかけた
「む、無理…力入んな…」
腰抜かせやがったァ、どうする、俺。
そのあと弱々しい声で
「抱っこ、して…」
………腹を括れ俺ェ…
風呂場の扉を開ける。
暗闇には慣れているため薄らだが
姿を確認できた
しゃがみこんでいる背中にタオルを被せる
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momopara427(プロフ) - はろーきてぃ様。さん» お褒めのお言葉とても嬉しいです、ありがとうございます！めっちゃ好きと言われて更に頑張れそうです、これからもよろしくお願いします！ (2022年5月16日 6時) (
レス) id: 75e355c4c9 (このIDを非表示/違反報告)
はろーきてぃ様。 - ちょいちょい笑える。すっごく面白い。めっちゃ好き。 (2022年5月16日 2時) (レス) @page5 id: 278a10c8d3 (このIDを非表示/違反報告)
momopara427(プロフ) - 𝒩𝒶𝓃ℴさん» ご指摘ありがとうございます。確認したところほとんどそうなっていることがわかりましたので、徐々に直させていただきます。 (2022年5月14日 18時) (レス) id: 75e355c4c9 (このIDを非表示/違反報告)
𝒩𝒶𝓃ℴ - 自己紹介と設定のところで冨岡義勇が富岡義勇になってますよ〜。まだそこしか読んでなく誤字がそこだけしか見つかっていません。もしかしたら他のところも冨ではなく富になっているかもなので確認お願いします(*´꒳`*) (2022年5月14日 11時) (レス) @page1 id: 0c851c061c (このIDを非表示/違反報告)
momopara427(プロフ) - Ruka&Rikoさん» コメントありがとうございます！初めて感想をいただき、お褒めの言葉ばかりでさらに妄想頑張りたいと思いました(笑)これからも頑張るのでよかったら動悸息切れに気をつけて見てください！ (2022年3月22日 20時) (レス) id: 2f71e4891f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かいじゅーさん | 作成日時：2022年3月16日 23時
