こんなんどーでしょ！？５

# ぜんしゅうちゅう ページ37

ふか兄＋さく弟




朝から忙しそうにしている母ちゃんを横目に


遅めの朝ごはん？

それとも早めの昼ごはん？


をゆっくりノソノソと口に運ぶ俺



最近は複数の科目の定期試験が重なって
夜寝てるんだか、朝寝てるんだか な生活を送ってたから


久々にしっかり寝てゆっくり過ごせる今日を
まったり堪能してたんだけど



「辰哉〜、今日って暇？」

「え？暇……っちゃ暇だけど…」

「あー！助かった！！」



要件言う前にもう助かったとか言っちゃう母ちゃんに苦笑い


俺まだなんにも返事してないからね？笑



「今日ちょっとおじいちゃんのアレでー、
とにかくなんか集まらなきゃいけないの！」



うん、見事になんにも入ってこないね笑



まぁ、きっと内容なんてのは俺たちにはどうでもよくて
とにかく母ちゃんが家を空ける間のことが重要なんだろうけど



「あー、はいはい、アレね。
アレがこれでどーだから大ちゃん見てろってことでしょ？」

「さすが私の息子！話がはやいわ〜」



親子共々、全く中身のない会話をすれば

拍手しながら感心してる最中も忙しそうに書類を書いたり

「あれはどこにしまったっけ…？」なんて言いながら

あちこち引き出しを開けてる母ちゃん



なんか…大変そうだな……知らんけど…笑



大人って大変なんだな、と思いながら
リビングのソファーで前のめりになって
真剣にアニメを見る弟に目を向ける



こんなに母ちゃんがドッチャンガッチャンしてるのに
ぜんぜん視界に入ってないんだから面白いよね笑



「たっちゃん〜？」

「はーい？」



玄関から母ちゃんに呼ばれて

お昼は適当にデリバリーでも頼んで とか

大介、お昼寝させてね？夜ぐずるから とか

あんまりテレビばっか見ないでよ？ とか

他にもいろいろご注文を承って



「わーったから、いってらっしゃい」

「頼んだよ！長男！」

「ぷっ、なんだそれ笑 気ぃつけてね」



行ってきまーす！と慌ただしく出てった母ちゃんに
ひらひらと手を振って


さて、アニメっ子おチビちゃんの相手でもしますかね

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